家づくりの知恵 別館

元住宅営業マンの今だから話せる家づくりの話

間取りの理想と現実~間取りの失敗に学ぶ~

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こんにちは元住宅営業マンのアンディです。

 

これから家族と過ごす理想の住まいは

こだわって個性的なすまいにしたいですよね。

本日は個性的な間取りの裏に隠された

現実を知ることで今一度

今のプランを形にしていいのか考えてみてください。

 

 

吹き抜けのあるリビング

理想・・・〇開放的

     〇シーリングファンにあこがれる

     〇採光が取りやすい

 

現実・・・〇エアコンがなかなか効かないのに電気代が高くなる

     〇上の窓に結露が出やすくカビが生えやすい

     〇上の窓の掃除ができない

     〇照明の電球交換が大変過ぎる

     

 

リビング階段

理想・・・〇廊下がなく空間を無駄にしない

     〇リビングを通らないと2階にあがれず自然と家族との

      コミュニケーションが取れる

     〇上下階の温度差をなくせる

     〇廊下がないため洗面所やトイレの温度差が少なく快適

 

現実・・・〇エアコンがなかなか効かない

     〇冬は冷気が上階から流れてくる

     〇廊下がないためトイレの音やニオイが漏れる

     〇洗濯機の音がうるさい

     〇子供の友達が出入りするのでゆっくりできない

 

2階リビング

理想・・・〇道路からの視線を気にしなくていい

     〇採光が取りやすい

     〇窓からの景観がいい

     〇風が通りやすい

 

現実・・・〇老後の上り下りが心配

     〇冷蔵庫や家具の搬入が困難

     〇下階が個室のため窓を開けて寝れない

 

ウッドデッキ

理想・・・〇外でバーベキューや食事ができる

     〇リビングの続きとして使える

     〇素足のまま物干しができる

 

現実・・・〇バーベキューの煙が近所迷惑だった

     〇手入れが大変でそれを怠ると腐る

     〇物干し台が突風の影響を受けやすい

     〇最初だけしか使わなかった

     〇意外と水はけが悪い

 

ウォーキングクローゼット

理想・・・〇たくさん収納できる

     〇大型のものも収められる

     〇家のテイストにあわない家具を収められる

     

現実・・・〇通路の空間分無駄だった

     〇10年住んだら奥のものが取り出せなくなった

 

アイランドキッチンの台所

理想・・・〇見た目がかっこいい

     〇家事をしていても孤立しない

     〇開放感がいい

     〇配膳片付けが楽

     

現実・・・〇いつでもきれいにしていないとすべてが丸見え 

     〇油よごれや水はねがダイニングまで及ぶ

     〇収納スペースがないわりにものが出てると目立つ

     〇水の音がうるさくテレビの音が聞こえない

 

書斎

理想・・・〇静かにしごとができる空間

     〇趣味のものが置ける

     〇家族に大事なものを触られない

 

現実・・・〇空調がないと役に立たないけど空調を付けるほどの広さでもない

     〇いつの間にか納戸にされてしまう

 

玄関収納

理想・・・〇大量の靴を収納できる

     〇コートや防寒着を掛けておける

     〇玄関に履物がないとキレイ

現実・・・〇嫌なニオイ充満している

     〇入る空間分無駄だった

     〇作ったせいで玄関幅が狭くなった

     

いかがでしたでしょうか。

もちろん以上のものがお薦めしないというわけではないですし

住宅の性能やちょっとした対策で対応できることもあります。

両面を知ったうえで、後悔をしない選択をしたいですね。

 

子供のスペースをどうするか

 

 

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こんにちは元住宅営業マンのアンディです。

 

本日は専門外の間取りに関して

今の家に10年住んでみての子どものスペースの

あり方についてお話ししたいと思います。

 

家づくりの際間取り構成は将来子供たちが成長したら

それぞれ部屋を与えようということを前提に間取りを

組みました。

 

子供に用意したのは7.2帖の部屋と一間の収納です。

これを同じサイズで2部屋用意しました。

最低限デスクとベッドを置くスペースを図面に落とし込んだら

必然的に7.2帖というサイズに落ち着いたのです。

 

そのうち一部屋がリビングと続き間になっていて子供が小さいころは

子供のおもちゃでいっぱいでした。

その頃は仕事から帰るとそのおもちゃで子供たちと

遊ぶことが日課になっていました。

リビングにおもちゃは持ち込まないというルールを決めていたので

非常にいい間取だと満足していました。

 

子供が小学生になるともう一つの使っていない子供部屋は

洗濯物干場になっていたのですがそこを隠れ家のようにして

兄弟二人で遊んでいました。

そのうち子供たちはリビング横の子供部屋にあるおもちゃには

次第に興味を示さなくなり、買い与えた携帯ゲームを持って

もうひとつの子供部屋にいる時間が長くなり

アンディ夫婦の名前も知らない上級生が家に出入りするようになりました。

上級生の子もきちんと挨拶ができて、感じのいい子だからと

ついつい子供相手を任せていた日々が続きました。

 

そんなある日事件は起きました。

詳しくはここでは書きませんが親としては

かなりショックな出来事が起こりました。

その後家に出入りしていた上級生が我が子に悪いことを

させていたことが分かりました。

 

その日から子供部屋のドアは外しました。

そして子育てに関するブログなどを読み漁り

子供たちの勉強スペースはリビングになりました。

ゲームもリビングの定位置から動かさないルールにしました。

 

正直、環境のよい場所なら子供は勝手に育つという

親のおごりがありました。

親が子供から目を離してはいけなかった。

子供の成長は親がきちんと見届けて、よき方向に導く責任がある。

反省させられました。

 

この一件があって、ドアのない部屋では冷暖房が効かないので

空いた部屋には子供たちも自然と寄り付かなくなり、

冷暖房の効くリビングの続き間に戻ってきました。

 

アンディも家に仕事を持ち込んだ時は子供たちと共にリビングですることにして

家族がリビングにい揃っている時間が増えました。

 

すると自然と子供たちの成績は良くなり、言動や行動も穏やかになりました。

親があまり子供に構いすぎると過保護になると思っていましたが

リビングで同じ時間過ごすことで何も会話しなくても親の作業が目に入り

母親の手伝いをしたり、怒らなくても空気を読んで早目に寝るようになりました。

結果、子供たちが目の前にいても特に注意することがないので

黙って行動を見守ることが多くなっています。

 

今年長男は中3になり受験生なのでリビングの隣の部屋は長男の部屋に

なりましたがドアは付けないままです。

 

深く反省させられた時期がありましたが

これから家づくりをする方々には以下の点について提案したいと思います。

 

①子供部屋は快適にしてはいけない、寝るためだけの部屋でいい。

 

②子供部屋を狭くした分家族のスペースを広くして家族が自然と集まれる場にする。

 

③子供たちがどんな友達と何をして遊んでるかわからない状態を作らないために

友達とはリビングで遊ばせるか、ドアのない部屋で遊ばせる。

 

④エアコンはリビングと主寝室のみでいい。

 

 

 

以上のことが最初から間取りに織り込まれていたら子供にもっといい環境を

与えられたと思います。

余談ですが、現在の建具はドアの蝶番を外さなくても簡単に外すことができるので

子供の成長に合わせてドア着脱ができる間取を最初から描くのもいいかもしれません。

子供の引きこもりって、そもそも親がご飯さえ部屋に持って来れば何日でも

そこで生活できるようにパソコンやら、ゲームやら、漫画やら

すべて部屋に揃っているから引きこもれるんです。

ベッドと衣服しかない部屋エアコンもない部屋には引きこもれません。

 

子供たちが悩んだ時にふと前を見たら親がいて何気に悩みを相談できる

我が家でありたいですね。

 

将来子供が巣立ったとき無駄な空き部屋があるよりはリビングの空間を充実

させたほうが一生使うにはいいと思います。

 

教訓:子供はいつか巣立つもの、一緒に住めるうちは少しでも長く

   同じ時間を過ごせる間取にしよう。

 

住宅ローンが組めないケース

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こんにちは元住宅営業マンのアンディです。

 

本日は営業をしていた時に経験した住宅ローンを組めなかった

お客様のケースをご案内します。

人の振り見て我が振り直せと言いますが

住宅ローンも同じことです。

先人の失敗から学び自身の成功に変えてください。

 

 

ケース①カードやクレジットの事故歴がある

 

いわゆるブラックってやつです。聞いたことありますよね。

カードの返済が滞っていたり、いつも返済が遅れている方々は

信用情報機関からブラック認定されます。

自己破産をしたり、残額を返済してその後概ね5-7年くらいで

信用情報がクリアになるといわれてます。

浪費癖のある人ばかりなのでその後そこからローンが組めた

話は聞いたことがないです。

 

 

ケース②消費者金融のカードを持っている

友人から頼まれて1枚作ったという方で

住宅ローンが下りなかった方がいらっしゃいました。

持っているだけで1回も使ったことなかったのですが

金融機関には心象が悪い要素のようです。

その方はカードを解約して再審査で承認がおりましたが

カードをお持ちの方は事前に解約しておくことをお勧めすします。

 

ケース③車のローンを支払い中

一番多いパターンです。

借り入れできるけれど十分な借り入れができないケースです。

返済負担率というものをご存知ですか。

あなたの年収によって年間に返済できる額が決まっています。

年収により25-40%の間です。

仮に年収500万の方が返済負担率35%とした場合

年間に返済できる支払額は175万円です。

ほかに借り入れがなかった場合35年ローンで3300万ほど借りられますが

月に3万ボーナス時6万のカーローンを利用していれば年間48万

支払いことになり差し引き計算で2400万円にしか借りられないのです。

ほかの買い物でも一緒なのですが車は額が大きいのと

期間も長いので借り入れに対しての影響は大きいです。

詳しくは返済負担率で検索してみてください。

 

 

ケース④申込者が正社員ではない

 

最近問題になっている非正規雇用者の方々いわゆる契約社員派遣社員の方々も

借り入れできる金融機関が限られること、

あまりいい条件ではないことがあげられます。

詳しくは雇用条件やあなたのお住いのエリアで取り組み出来る

金融機関によっても変わるのでハウスメーカーの営業マンに聞いてみましょう。

 

 

ケース⑤自営業で申告額を少なくしている

 

これも多いケースです。

年収は1000万くらいあると仰っていたので安心して案内を進めていたのですが

住宅ローンの事前審査の時、所得証明書をもらってびっくりしたケースです。

申告上は400万になっていました。

税金対策をしていると仰られましたが年収の公的証明がない限り

金融機関も認めてくれません。

自営業者は過去二年の所得証明の平均から借入額を割り出すため、

最悪2年間借り入れ希望の所得以上の申告を

2年間行わないと借り入れできません。

 

 

ケース⑥保険に加入できない持病を持っている

 

住宅ローンを組む際に保証協会の保証を受ける必要があるのですが

そのために団体信用生命保険という保険に加入しないといけないのですが

加入要件がおよそ生命保険と同じようなもので直近手術を伴う病気をしていないか

投薬を継続して続けないといけない病気でないか。

こちらに該当する場合、期間の経過や完治が証明できないと借り入れができません。

 

以上の内容になります。

一つでも該当するなら一度営業マンにご相談されることをお勧めします。

最短で解決する方法を一緒に探してくれるはずです。

自己判断は失敗の元です。

 

教訓:住宅ローンの問題はできるだけ早めに営業マンに相談しましょう。

 

住宅展示場の歩き方②~住宅展示場を賢く利用しよう

 

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こんにちは元住宅営業マンのアンディです。

本日は住宅展示場の賢い利用法について案内したいと思います。

 

 

数を見るのではなく情報を集める場所として利用する。

 

よーし、端から全部のメーカーを制覇しちゃうぞ!!

と意気込んでモデルハウスを見て回る方がいらっしゃいますが

入り口で書いたアンケートを基に訪問と電話の嵐にウンザリする毎日が

訪れますのでやめときましょう。

タダより高いものはないというだけあって10社のモデルハウスを廻れば

それぞれ営業マンが訪問や電話で1社あたり最低1回の電話、1回の訪問をしたとしても

受ける側は20回の応対をしないといけないわけです。

20社見て廻ったツワモノは・・・わかりますよね

 

以上が悪い例のお手本です。

見学用に作られた最高級グレードの7000万だの9000万などのを贅を極めた

家をどれだけ見たって参考にならないのです。

もちろんその会社のセンスやテイスト、空間の活用法などを知ることが

できるのはいいことですがそれはメーカーが決まってからでも遅くはないのです。

それよりもあなたがしないといけないのは将来の設計を明確にすることです。

 

では何をするか、答えは営業マンの話を聞くことです。

展示場にいる営業マンはそれなりの教育を受けているので

話し方もスマートでわかりやすく、経験から得た情報を基に

本には載っていないような情報を提供してくれます。

貴方の年収や勤務先、希望の土地の場所予算の話を聞けば将来の計画の中で思い描く夢は実現できるのかできないのか

教えてくれますし税金や法律の知識も持ち合わせているので

いろいろなケースの相談ができます。

当然夢が叶わないと

知らされることもありますが

解決策を示すこともできますし、無理な場合でも早く相談してくれれば

早くそのことを知ることでダメージを少なくすることもできます。

何事も早めの準備をして悪いことはないのです。

 

 

メーカーの標準仕様や施工例の写真を見よう。

 

それからモデルハウスは契約後の打ち合わせスペースとしても使われます。

営業マンがいう標準的な坪単価でどのような素材が使われるのかサンプルを

置いていますのでそれがどのようなものか見たり、

実際に住んでいる人の施工写真なども置いているので

そういったものを見ることでその会社の一般的な住まいの

イメージを推し量ることができます。

 

 

土地の提案もやってます

 

また、土地がない方々には土地の紹介を行ったりしますので

是非相談してみてください。

家づくりのお客様は土地から購入する一次取得者の方々が多いので

自然と詳しくなるんです、また土地を売るのが仕事ではないので

そこに家を建てた場合の総合的な費用の提案が行えるという点で

不動産会社に相談するよりも計画が立てやすいという点もあります。

 

 

お金の相談は必ずしてください

 

将来の計画であったにしてもお金のことは絶対に聞いておくべきです。

それはあなたが将来希望する計画にどれだけの距離があるのか

知ることができる最大のチャンスなんです。

この会社で決めたわけでもないのにと思われるかもしれませんが

どこの会社で建てようとも掛けられる予算は

あなたの年収や、職業、勤続年数などの属性によるものですから

ほとんど変わりはないです。

 

アンディが住宅営業をしていた頃お客様のお世話をする中で一番頭を悩ますのが

お金のことでした。

皆さんそれなりに本を読んでお金のことを勉強していたりするのですが

実際とはかけ離れていることがほとんどです。

早く相談してくれればもっと早く計画実現できたという方も結構いらっしゃいます。

 

住宅ローンのことは住宅営業マンに聞くしかないんです。

 

銀行じゃないのと思うかもしれませんが銀行は審査しかしてくれません。

営業マンが組んだ資金計画を見て判断することしかできないのです。

初対面の人間に年収や職業などプライベートな内容を聞かれて

皆さんびっくりなさいますが、正直に話してもらえれば

その分しっかりとしたアドバイスができます。

出来れば資金計画書を作ってもらえれば計画の大きな目安になります。

 

 

以上のことをしていくと一件当たりの見学にかける時間は1時間以上になります

結果的に訪問できるのは2、3社になると思います。

しかし、家の本を10冊読んでも得られないような情報を手にできるはずです。

是非、まだまだといわず

 

来るべき未来のための準備をしてください。

 

住宅営業マンは押し売りなどできないですから

建てる時期が来てない方にはしつこくしません。

嫌われたら元も子もありませんからね。

 

住宅展示場をしっかり利用して営業マンといい関係を作りましょう。

 

教訓:営業マンを最初から味方につければ将来が開ける

 

住宅展示場の歩き方①~住宅展示場を賢く利用しよう~

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こんにちは元住宅営業マンのアンディです。

間もなくゴールデンウィークがやってきます。

連休のレジャーの中に住宅展示場に行く方も多いのではないでしょうか。

もちろん子供のキャラクターショーのついででも構いません、

折角見に行くならためになることを学んで帰りましょう。

 

本日は住宅展示場の歩き方のご案内です。

 

 

 

まだまだだからはダメ!!将来を計画する目安を知ろう。

元住宅営業マンのアンディですが

お客様との出会いは住宅展示場にいらっしゃって入り口で

アンケートを記入いただくことからはじまります。

しかし中にはアンケートの記入を拒否するお客様。

また、こちらが質問しても、まだまだだから、いいね、すごいね、へー

しかしゃべらずに帰ってしまうお客様がいます。

 

まだまだだから・・・。

ええもちろん構いません

でもね、その夢いずれ叶うのですか?

いつごろ?どこに?いくらで?

借り入れはできる?いくら?いつ返済が終了するの・・・?

 

いつまでも白紙の計画ではその日はやってきません。

受験の時、就職のとき、結婚するとき、子供が生まれたとき

人生の大きなイベントは全て準備を怠らず真剣に向き合ってきたはずです。

万全の態勢で挑むとき満足のいく結果が得られたはずです。

 

じゃあ家づくりってまだまだ白紙でいいのですか

これから子供たちよりも長く付き合うかもしれない相手なのに

まだまだでいいのですか。

家づくりの夢は将来Jリーガーや、アイドルになるような

夢ではないですよリアルに描ける夢を見れるんです。

 

そのために住宅展示場には営業マンがいます。

家づくりのプロです。アナタの漠然とした夢を形にしてくれます、

わがままも聞いてくれますし、一所懸命会社に値引き交渉もします。

家づくりが今でなくても構いません。

だって建てる気持ちがあれば必ず今実現できるとは限らないんです。

営業マンがどんなに頑張ったってできないことだってあります。

時にはお客様につらい現実を突きつける時だってあります。

今はダメでも現実を提示することで具体的な目標を立てて

夢に向かうことができます。

そのようにして3年かけて夢を実現させた長い付き合いのお客様もいました。

今でも忘れられないお客様です。

そのお客様とは出会ってから今計画が進められないやむを得ない事情が判明して

少なくとも2年間は計画ができないことは確実でした。

しかし、その期間を無駄にすることなくメーカーが主催するざまざまなイベントに

参加していただきました。

CMでよく案内のある入居者の住まいをみてまわるバス見学会。

家計のチェックや、資金づくりのアドバイスをするフィナンシャルプランナー相談会

プランニング相談会。

モデルハウス宿泊体感会などさまざまなイベントに参加いただきました。

その間に問題の解決と予算づくり、そして家づくりの知識を手に入れて、

そのお客様は万全の態勢で計画を進めることができ、

見学会で見た実際の住まいから得た様々な工夫を取り入れ、

予算づくりをしていたおかげで希望の設備を入れることができ

営業マンの主導で手取り足取りではなく家づくりの

意見を設計士としっかり交わしながら個性のある住まいづくりを

なさいました。

家づくりの理想形として皆さんの参考にしていただきたいお客様です。

 

今回は展示場の歩き方じゃないじゃないかという方がいらっしゃると

思いますが、まさしくその通りです。

この場は借りて皆さんの住宅展示場を見る時の先入観を取り払うことを

目的とさせていただきました。

ここまで真面目に読んで損したといわずもう少しだけお付き合いください。

 

 

営業マンにしつこくされたくないなら自分のことを知ってもらうこと

 

ちょっと見に行っただけなのに営業マンにしつこくされるといった

イメージをお持ちの方が多いです。

営業マンをその気にさせたら困るから相談はしないという

スタンスの方も多いです。

そんなあなたが10社もモデルハウスを見てしまったら

毎日のように営業マンが訪問してきてウンザリすることでしょう。

 

しかし、営業マンからしたら未来のお客様がいつ頃、どのような計画を立てていて

予算をどれくらいかけることができて、どの程度の借り入れ能力があるか

知りたいのです。分からないから足を運んで雑談のなかから情報を聞きたいのです。

 

しつこくされたくないなら営業マンに今の状況をすべて相談してみる

 

これが営業マンにしつこくされない極意です。また展示場を賢く利用する第一歩です。

 

営業マンはあなたがいつ頃夢を実現できるのか値踏みをしています。

そしてあなたにランクを付けています。

 ①今すぐ計画できる客

 ②今すぐ計画したいが問題の解決に時間がかかる客

 ③いつ計画できるかわからない情報が揃っていない客

 ④将来的にも計画できない客

 

②、④のお客様は訪問の嵐におびえる必要ありません。

しつこくしたって進展はないわけですから。

問題は③に属する方です。この方々が一番多いのですが

何も分からないから営業マンも目的のはっきりしない訪問や電話を

繰り返すことになるのです。

 

じゃあどうするか。

最低限営業マンがお客様の状況を判断できるだけの材料を提供すればいいのです。

買うとするならばの仮の内容でかまいません。

年収とか職業とか聞かれて面食らうかもしれませんが

正直に言ってあげてください、そしてこの機会に家づくりの相談をしてみてください。

有益な情報をタダで提供してくれる

家づくりのパートナーとして活躍してくれます。

営業マンを困った人にするのか役立つパートナーにするのかはあなた次第です。

 

本日は営業マンに対してのアナタの偏見を打ち破り

営業マンを利用する意識をもってもらうべくお話ししました。

 

つぎはいよいよ展示場を実際に見て歩く利用方法をお伝えします。

本日はここまで。

 

10年経って分かったお金をかけるべきトコロ

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こんにちは元住宅営業マンのアンディです。

本日は新築住宅に10年住んでみて感じた

本当にお金をかけるべき部分についてお話します。

 

 

お金をかけてよかったこと

スマートキー

我が家の玄関はスマートキーがついています。

新築を建てる前に住宅営業をしていた時にすごく勧められたので

付けてみました。年経って感じたことは

元々カギの閉め忘れの心配をしなくていいという点が

ポイントだったのですが、鍵穴を使わないことで

同じ時期に建てた友人の家より圧倒的に玄関ドアがキレイ

であることが分かりました。

正直住まいの顔である玄関を綺麗に保てるというのは大きなメリットです。

 

食器洗い乾燥機

我が家はビルトインタイプをメンテナンスの面と、

床にしずくがこぼれやすいという点であきらめてキッチン横に

卓状タイプの食器洗い乾燥機を置けるスペースを設けました。

食洗機を置くことで水道代の節約になったし

なにより手荒れから解放されたこと大きなメリットになります。

アンディも家事をするようになってから奥様方の大変さを身に染みました。

 

ガルバニウム合板の屋根

モダンタイプのイメージの住まいを作るにあたり高耐久性の屋根材を

希望してガルバニウム合板の屋根材をチョイスしたことで劣化の心配を

しなくても済むこと、台風など風の影響を受けにくいことが挙げられますが

色褪せなどもなく非常に安定しているので満足度の高い仕様になりました。

 

お金をかけるべきであったと後悔していること

1位サッシ 

九州に住んでいるアンディは比較的温暖だからということで

空気層12mmのペアガラスのアルミサッシを使用していますが

樹脂サッシにしたほうが良かったように思います。

また、洗面脱衣室、トイレは空気層6mmなのですがガラス面はともかく

アルミ枠に結露が半端なくつきます。

 

手は届くとこならともかく吹き抜けや、階段室などの手が届かない場所の

結露はカビに繋がります。

 

とにかく断熱性能の低い住まいに住んでいた経験をもとに

この程度のサッシで大丈夫だろうと考えていましたが

見通しが甘かったと言わざるを得ません。

結露は室内の熱の逃げ場所に集中して発生します。例えば壁とサッシの

断熱性能が同じであればサッシの枠の部分に集中することは

なかったのです。

このことは室内と外の温度差が大きいほど顕著になります。

難しい話になりますが住まいの熱貫流率のバランスは重要なので

壁の断熱性能が上がった分、

 

窓も壁の断熱性能に見合ったものを選ぶべきです。

 

2位断熱材

サッシの話に繋がりますが

見える結露が発生しているということは見えない部分にも

結露は発生しています。

住宅の営業マンをやっていた頃

リフォームの住まいの壁を開けたら断熱材がびしょびしょで

カビも発生しており、お客様のお子さんが喘息やアトピー

お困りだったことが少なからず住まいのカビやダニの

発生によるものである可能性が高いと感じたことがありました。

その経験を活かせずグラスウールを使った住まいにしたことに

後悔をしています。

というのも、アンディには二人の子供がいますがともに喘息もちで

アンディ自身も40代になってから喘息を発症しており住まいとの

因果関係は不明ではありますが壁の中はカビが発生している

のではないかと考えています。

ふき取ることができないサッシの裏面などの結露は本当に

厄介なので対策を打てることに越したことはないです。

 

断熱材はウレタンフォームなどの水に強い素材をお勧めします。

 

3位外壁

対候性の高い外壁を使うことでメンテナンス費用は抑えられると思い

中途半端に色保証20年という外壁を選んで家を建てましたが

どう考えても10年目で色褪せしています。

また、湿度の貯まりやすい北側の壁には苔で

一部緑がかった部分もあります。

外壁は苔の生えにくい対候性がより高いもの

出来ればタイルをお使いになるのが良いと思います。

 

小さいことを言い出すとキリがありませんが

後から変更できない重要な部分です是非購入の際は

できるだけこだわっていただけたらと思います。

 

教訓:後から交換できないものはできるだけいいものにこだわる

 

 

 

オール電化とガス併用どちらがいい?10年目の結論②

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こんにちはアンディです。

昨日は圧倒的にオール電化が素晴らしいという

お話をさせていただきました。

確かにオール電化は素晴らしい、そう感じます。

しかし、最初に投資したイニシャルコストが

ガス併用との差額に見合うものであったのか

また、10年使ってみての満足度についてお話ししたいと思います。

 

 

 

何年で元が取れるのか?

2017年現在でガス併用とオール電化の住まいの設備費用の

差額が30-40万円程度と言われます。

アンティ家では建築時の差額が60万ほど出ました。

設備費も以前より安くなってガスとの差額も

小さくなっているのでしょう。

 

アンディの場合年間6万円ほど光熱費が安くなったので

10年で元が取れた計算になります。

差額が小さくなった現在では6-7年で

元が取れるということになります。

今後差額分がまるまる節約分になっていきます。

 

 

結果的にオール電化がお薦めなのか

 

計算上10年で元が取れて、今後毎年6万程度光熱費の節約になる。

ということがわかりましたが、不安要素があります。

 

オール電化住宅は電化製品であることです。

 

何が言いたいかというと

ガス器具は構造が至ってシンプルなため故障が少ない機器ですが

エコキュートやIHクッキングヒーターは精密機械ゆえに

故障したり設備の入れ替えのリスクが非常に高まるということです。

 

実際この10年でエコキュートは2回修理をしました。

 

幸い1回あたり1万円~1.5万円の修理費で収まりましたが

エコキュートのヒートポンプユニットはエアコンの室外機と

あまり変わらない機器であることから20年持たないのではないか

と思っています。

 

また、IHクッキングヒーターも耐用年数を10年程度としている

メーカーもあります。

 

故障して高額修理の見積もりを出され、

『買い換えたほうが安いかもしれませんね』

などと業者に言われるときのダメージは

冷蔵庫や洗濯機やエアコンなどが故障したときに感じた

 

①急な出費で痛手を被る

②交換までの不便な生活

③即納できる商品からしか選べない

 

などの感覚をさらに大きく感じることになりそうです。

 

製品寿命を加味すると長い目で見れば

修理や買い替えを含めたトータルコストは

ほとんど差はなくなるのではないかと考えます。

 

 

10年オール電化をつかってみた結論

 

上記で述べたように長期的な視点で考えると

オール電化ランニングコストで得られたメリットは

製品寿命の違いで長期的には変わらなくなると思います。

 

そうすると結論としては

 

①予算に余裕がなければオール電化を無理に導入すべきでない

 

予算に余裕がある方々は

 

②使い勝手や手入れの面の好みで判断する

 

ということになります。

 

 

教訓:ランニングコストオール電化を選ぶべきでない

 

 

オール電化の満足度は日々の使い勝手や手入れから考えて

最初の10年は高かったといえます。

 

その後オール電化は家電製品と同じであることを

感じてからは今後10年に不安を感じます。

 

皆さんも長期的視点で判断してみてください。