家づくりの知恵 別館

元住宅営業マンの今だから話せる家づくりの話

ハウスメーカーの坪単価を知る

f:id:sorasido2017:20170522025301j:plain

こんにちは元住宅営業マンのアンディです。

本日は本に載っていないハウスメーカー

坪単価を知る方法をお知らせします。

 

 

 

そもそも坪単価とは

家づくりをする上でハウスメーカーの坪単価って気になりますよね。

家づくりの予算を決めたり、ハウスメーカーの選定に

大いに役立つ目安になります。

 

坪単価とは家の建築費を坪数で割った金額

のことを言います。

例えば40坪で建築費2400万円の家は坪単価60万

という具合に計算できます。

あなたは坪単価をどのような方法で調べますか?

雑誌?インターネット?間違ってはいませんが

 

インターネットや雑誌などに記載されている坪単価は

あてになりません。

それはなぜか以下に挙げます。

 

 

雑誌やネットで調べる坪単価は当てにならない

①坪単価の中に含まれる費用はメーカーごとにバラバラである。

    会社によって外構費、カーテン、照明を

    含んだり含まなかったりする。

②地域によって建築コストが違うため全国一律単価ではない

    人件費や事務所やモデルハウスの維持管理費

    は地域によって全く違うため建築費に

    反映される金額が変わる。

③建物の大きさによって坪単価は変わる

    例えばキッチン、浴室、トイレ、洗面の設備機器の

    標準設備が一式300万円とします。

    家の大きさによって設備が安かったり大きさがかわる

    わけではないので30坪と50坪の建物で

 

    300万円÷30坪=10万円/坪

    300万円÷50坪= 6万円/坪

 

    これだけで坪当たりの違いが4万円もあります。

④選ぶグレードによっても金額はかわる。

 

以上のように一概に坪単価でざっくり表記しても

全く参考にならないわけです。

 

ホントに知りたいことを知る方法

自分が掛けることのできる予算でどの程度の家が建つのか

それが一番知りたいことですよね。

建坪が70坪や80坪もある住宅展示場に行っても

見学をするための住まいは参考になりません。

 

一般的な核家族の世帯なら35坪から45坪くらいの

住まいが一般的だと思います。

そんな具体的なサイズの建物を見て

その値段も教えてもらえます。

そんな建物があったら参考になると思いませんか。

 

そんな建物がアナタの住まいからそんなに離れていないところに

いくつもあるのです。

しかもその建物がある場所の情報は簡単にインターネットで

検索できるのに見過ごされています。

 

ハウスメーカーの本当の坪単価を知るのに最も適した場所

それはズバリ

 

建売住宅を見ることです。

 

住むことを前提に作られていて、なおかつ間取りも現実的で

販売することが前提なのでコストを抑えながら

設備や内装も流行りのものを取り入れており、収納や

飾り棚などに工夫をこらしており、写真を撮ったり

イデアを取り入れるのに適したすまいです。

そのような建物を見学して金額も教えてもらえれば

建築予算の目安にするにはもってこいではないでしょうか。

見た建物の金額÷坪数=坪単価

これがアナタが本当に知りたい坪単価ですよね。

この坪単価を比較することでアナタの予算で購入

できる住まいのイメージがしやすくなるとともに

 

各社の住まいを見て廻ることで

土地のサイズや形状に合わせて作っているので

プランニングの参考にもなります。

というのも、住宅展示場のモデルハウスは全て

正面が南向きの設定でつくられていますが

建売住宅は土地の方角に合わせ間取りを作るので

そういった点でも勉強になります。

 

各社の建売住宅の調べ方はGoogleYahoo!

ハウスメーカー名) 建売や (ハウスメーカー名) 分譲

で検索できます。

 

 

是非建売住宅を利用してリアルな坪単価のを知りながら

同時に間取りの勉強をしてより満足度の高い

住まいづくりの参考にしてください。

 

 

営業マンにしつこくされない方法②

f:id:sorasido2017:20170522204900j:plain

こんにちは元住宅営業マンのアンディです。

 

昨日は住宅展示場に家を見に行っても営業マンにしつこくされないように

利用するつもりでいい関係づくりしようという話をしました。

 

しかし、営業マンとの接触自体をそもそも受け付けないという方も

いらっしゃるでしょうし、そもそも参考にならなかったという方も

いらっしゃるでしょう。

今回は不本意ながらホントに営業マンが接触してこない方法を

お伝えします。

これからお話しすることで本当に営業マンは来なくなりますが、

一方でそれによって被る不利益があるので十分以下の点ご理解の上

実施してください。

 

 

友人の話も本の知識もあてにならない

家づくりをする上でで営業マンの存在は非常に大きいです。

というのも、家づくりをした友人に聞いても大変だったよ。とか

営業の〇〇さんがしっかりやってくれたんで安心して任せられたよ

よかったら紹介するよ。と具体的な話は一切出てきません。

なぜか?多くのことを営業マンに任せきりだからです。

お客様は条件をだす➡営業マンが形にする➡お客様が承認する

これの繰り返しです。

お金のことだってお客様は必死に本を読んで勉強するんですが

実際に役に立つことなんて書いてありません。

アンディも住宅営業を始めたころ本を必死に読んだりしましたが

営業マンの先輩の話と経験以外役に立ちませんでした。

そもそも、銀行の住宅ローン担当者が住宅ローンのことを知らない

ことにも驚きました。

借り入れを増やす方法や、少ない自己資金でも計画する方法は

銀行ローン担当者も本にも一切書いてません。

 

 

事前に知っておくことの重要性

 

アナタは家づくりについてどれだけ知識がありますか。

家づくりの知識があるひとなんてそういないでしょう。

家づくりを十分な知識なしでも優秀な営業マンと予算があれば

それなりに満足する家が建つでしょう。

しかし、元営業マンのアンディは

 

早い段階から時間をかけていろいろ見学して目を肥やし、

いろんな営業の話を聞いて生きた知識を増やす。

そこで蓄積した自分の経験や、目でみた情報でベストな選択を

していくことをお薦めしたいです。

 

無知なゆえに営業マン主導で計画が進んでお任せしますと言っている

うちに平凡なつまらない家ができあがったり。

いざ家づくりをしようと思ったが住宅ローンが借りられない

なんてことが起こったり。

予算の合わないメーカーでギリギリで建てたために

小さく、恰好の悪い家になったり。

家づくりの予算を知り初めて購入できる土地の場所がわかり

限られた期間であわてて土地を探したばかりに見ず知らずの土地で

日々不便な場所であることに気づかされたり。

 

挙げだしたらきりがないですが、高い買い物なのに短期間で多くのことを

何の知識もなしに決めてしまっています。

 

 

営業マンが来なくなる魔法の言葉

 

2回を通じて営業マンにしつこくされない方法を案内しましたが

確実に言えることは営業マンはアナタのことがわからないから

訪問しないといけないのです。

アナタのことが分かれば前回の記載の内容のように訪問をしなくても

イベントの案内やキャンペーンのお知らせをしたり、

土地の情報を持って来たりとできることが限られるため無駄な

接触がなくなりお得な情報だけがやってきますし、

用があるときだけ接触すればよくなります。

 

しかし、出来の悪い営業マンと好みの合わない会社などは

早々に接触を絶ちたいものですものです。

そこで営業マンが来なくなる魔法の言葉を伝授いたします。

 

計画してたけど住宅ローンが通らなかった

 

というものです。

付け加えて

 

あと4年は融資できないといわれている

 

といえば営業マンもそれ以上話すこともないでしょう。

住宅ローンが通らないことにはお客様にならないし

ローンが通らない理由は銀行も教えてくれないルールなので

営業マンもなんで通らなかったのか聞くこともありません。

 

正攻法で断っても営業マンは上司からそこを何とかするのが営業マンだろう

などと怒られまた訪問してきます。

しかし、住宅ローンが降りなかったは会社も納得せざるを得ない

理由のためそれ以上追わないのです。

 

モデルハウス訪問しててこの会社はないなと思ったときにも

この魔法のセリフは効果的です。

 

アナタもこの魔法のセリフを正しく使ってよい計画を立ててください。

営業マンにしつこくされない方法①

f:id:sorasido2017:20170522204900j:plain

こんにちは元住宅営業マンのアンディです。

 

ちょっと住宅展示場を見に行っただけなのにその日のうちから

営業マンが来て鬱陶しかった。

という話をよく耳にします。

 

この話はアンディは営業マンをしていたので

 

訪問や電話をしないでほしいお客様の心理

訪問や電話でお客様のことを聞き出したい営業マンの心理

 

どちらも理解しています。

あなたからするとなんで別にまだ計画は未定と言ったのに

しつこすぎる。

とお思いでしょう、しかし営業マンからすれば

計画はまだであれ将来の大事なお客様と思っています。

 

あなたがほんの遊びのつもりでモデルハウスに行ったとして

5社もモデルハウスを廻ったら訪問と電話の嵐にウンザリ

することでしょう。

 

じゃあどのようにしたら営業マンにしつこくされないか。

なんでまだ計画は未定といったのに訪問するのか。

営業マンやハウスメーカーの心理も含めて対処法をお伝えします。

 

 

 

アンケートをもらった営業マンの心理

①計画はまだ未定=将来のお客様である

②うちはまだまだ、お金ないし=いくらくらい予算が組めるだろうか

③土地もってないし=土地があれば建てるつもりがあるのか

④子供が小学校に入るまでに計画できれば=計画可能な状態であれば今でもいいのか

⑤うちは家族の問題があるし=どんな問題だろう、我々で解決できないものか

などなど挙げだしたらキリがありません。

 

建てていない訪問者は皆将来のお客様であると考えています。

 

そして

まだ先のことであっても少しでもお客様のお役に立ちたい

そのためにあなたの将来の計画を少しでも多く聞きたいと思っているのです。

 

 

ハウスメーカーが営業マンに要求していること

ハウスメーカーで契約するお客様の構成は

モデルハウスで集客したお客様が8割

あとの2割が紹介や資料請求、各種見学会をきっかけとしたお客様です。

それだけ住宅展示場の存在は大きく、

多額の資金を投じて出展費用の高い住宅展示場にモデルハウスを建て

そして住宅展示場もキャラクターショーをはじめとした各種

無料イベントを開催して集客するのです。

 

結果としてアンケート1枚当たり数万円のコストがかかっています。

 

アンケートをいただいたお客様はすべて未来のお客様に

なっていただこうと考えています。

営業マンには家を建てていただくまでアンケートをいただいた

お客様といい関係を築き、時にお客様の資金の問題

土地の問題、家族の問題と向き合って

その解決をしていくパートナーであることを課されます。

そのためにハウスメーカーは問題解決できる営業マンを育てるべく

教育をし、銀行とローンの提携を結び、条件の良い分譲地を作るのです。

問題解決をしやすい環境を整えているのだから会社としては大事な

将来のお客様のことを営業マンが何も知らないでは済まされないのです。

 

 

営業マンを利用するつもりであるべき

以上営業マンとハウスメーカーのことをお話ししましたが

一つ言えることは

アナタを不快にさせるために訪問や電話をかけるのではないということ

お役に立ちたいという一心でおこなってることなのです。

裏返せば、アナタのことがわからないから何度も足を運ばないといけない。

電話で何度も同じような話をしないといけないわけです。

 

アナタがまだだから結構です。と言っているうちは営業マンは

不快な存在でしかありません。

 

どうせ訪問されるなら少しでも営業マンを利用するつもりで構えておくべきです。

 

そもそも、アナタのまだまだには根拠がありますか。

その根拠がどうにもならないことであれば営業マンにそのまま伝えれば

明日から訪問も電話もピタッとなくなります。

しかしそうでないなら営業マンを利用しない手はないと思います。

 

そもそもアンディが住宅営業マンをしていた時からお客様方の家づくりに関する

知識レベルは非常に低いと感じていました。

例えば

①いまアナタは住宅ローンをいくら借りられますか。

②家を建てるのに最低いくらの自己資金が必要ですか

③家を建てるのに建物代(+土地代)以外にどんなお金がかかりますか。

④親から土地をもらえるが土地の名義はいつ変えるのがいいのか

⑤親の援助で2世帯住宅を建てるが援助金は家土地どちらに充当するのかいいか

⑥親の援助にいくらまでならば税金がかからないか

など、アナタはいくつ答えられますか、

むしろ答えられないことのほうが多いですよね。

 

大事なマイホームの計画を皆さん直前になって取り組むことがあまりに多いです。

もっと早く解決しておくべきだったというお客様を何度も目の当たりに

してきました。

 

そこで営業マンを利用するのです。

最初に住宅展示場で書いたアンケートの中に予算、土地の有無、計画時期など

記入する欄があります、そこを記入したあとできるだけ具体的な

将来計画を営業マンに伝えましょう。

年収や職業、家族構成など親しい友人にも話さないような質問をされますが

必要があって聞いているのでできるだけ具体的に答えてあげてください。

すると、営業マンは自然とアナタの計画できる時期や

今後クリアしないといけない問題点を話してくれます。

そこで今計画できない理由が明確になれば、訪問したメーカーに

それを話すればいいですし、場合によってはそれを解決できるメーカーが

現れないとも限りません。

とにかく今できないことが解れば営業マンもしつこくすることはなくなります。

 

そして何より自分にとって将来の備えがしっかりできるわけです。

また、問題点がわかればそれを解決するための資料を持ってきてくれたり

ハウスメーカーが企画する見学会へも参加しやすくなります。

 

理想はアナタにまだまだと思っていたマイホームの夢がこんなに早く叶うとは

思っていなかったと感謝されたいのです。

 

アナタがすこしだけ営業マンに心を開いてくれたら営業マンは一生懸命役に立とうと

尽くしてくれますし、アナタの家づくりは多くのサポートを得て

より豊かなものになるでしょう。

 

次回はそれでもまだ営業マンの連絡も訪問も要らないという方への

対処方法をお伝えします。

住まいの見学会に参加してみよう

f:id:sorasido2017:20170522025826j:plain

こんにちは元住宅営業マンのアンディです。

 

正月、ゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィークなど

大型連休で各メーカーが多くの集客をした後は決まって

建築中の建物や、入居前の建物、実際に住んでいる住まいを

見学して回るバスツアーや現場見学会を開催しています。

 

モデルハウスは大きすぎるし、贅を尽くした作りになってるので

一般の方々が作っているリアルなものを見る機会は

ホントの家づくりの参考になります。

今日はどのような見学会があってどういった点を見ていけばいいのか

ご案内したいと思います。

 

構造見学会・建築現場見学会

各社の住まいの骨組みを見ていくイベントになります。

使っている建築材料の大きさ、太さ素材の質感などを見ることで

耐震性や耐久性、シロアリ対策やなど目に触れない部分の

工夫を見学することができます。

骨組みは唯一後からリフォームの効かない部分です。

20年、30年先に安心できるものかが見学のポイントになります。

しかし、素人が見ただけではわからない部分が多いので

ポイントを抑えてしっかり話をきいて、質問をしていきましょう。

 

見学のポイント

①骨組みになる柱の太さ、接合部分の施工の安心感(耐久・耐震・防火性)

②断熱材の防水対策(経年劣化による雨水侵入、結露対策)

③気密、断熱、防音への工夫(省エネ、快適性能)

④リフォームの自由度(将来性、可変性)

⑤現場のきれいさ(施工管理が行き届いているか)

 

 

完成内覧会

完成して入居者が入る前の住まいを見るイベントになります。

メーカー関係なく多く見るほど参考になるアイデアが詰まっています。

 

可能なかぎり写真に収めたり、メモを取っておくと

間取づくりや、空間利用の参考になるだけでなく

希望を設計士に伝えるツールとして使えます。

希望の内容をツールなしで口頭で伝えることは難しく

写真を見せることで設計士に希望を伝えるのは非常に有効な

方法です。

 

限られた予算でいかに工夫をしたのか営業マンから聞きだせると

得るものもより多くなります。

 

見学のポイント

①オーナーの家族構成や家づくりのポイントを営業マンから

 聞いてから見てみる。(こだわりポイントを理解する)

②収納内や飾り棚など、平面図に出てこない立体的な工夫

 部分を写真に撮る(作りたいものを設計士に伝えるのに有効)

③キッチン、バス、洗面など住宅設備の気に入った設備、仕様

 も写真にとる(モデルハウスにない仕様のものがある)

④壁紙、床材、ドアなどの内装材も組み合わせで部屋の雰囲気は全く変わるので

 写真に収めておく。(特に壁紙使いはあまりコストを掛けずにおしゃれになる)

 

 

入居者見学会

実際に住んでいるオーナーさんの家を見学させてもらうイベントです。

家具を配置して、実際に住んでいる様子を見れることから

より空間の広さや、実際の住まい心地を見ることができる場になります。

注意としてはオーナーさんがいるので安易に写真が撮れないこと

また、小さいお子さんを連れていくといろいろ気を遣うのでできる限り

連れてこないほうがじっくり見学できます。

家を見るほうに気持ちが行きがちですが

オーナーさんの生の声を聴く絶好のチャンスですので

ぜひ話を聞いてみてください。

 

見学のポイント

①展示場や入居前の物件ではわからない家具を入れた

 実際の生活空間としての広さを体感できる

②外壁の汚れや、床材のキズなど築年数に応じた住まいの状況

 で使っている素材の特徴を知る。

③夏や冬の室内の体感温度、部屋ごとの温度差、結露の状況

 遮音性能を感じる。

④入居者から建ててよかったこと、失敗したこと

 入居してわかったことなど営業マンが語らない話が聞ける。

⑤設備の特徴や実際の使い心地を聞いたり、不満などの

 裏話が聞ける。

なぜその会社に決めたのか、決め手となった生の声を聞ける。

 

 

バス見学会

大手のハウスメーカーが主になりますが

上の3つを1日で回ることができたりするお得なイベントです。

また、バスの移動中に商品の紹介番組を流したり、

会社によっては工場の見学があったりと盛りだくさん

のイベントです。

 

見学のポイント

①基本的に大きなイベントなのでメーカーも総力を挙げて

 取り組んでますので食事ありプレゼントありですっかり

 周りの雰囲気にのまれてそのメーカーの信者になって

 帰ってくることがあります。雰囲気じゃなく冷静に物を

 見る姿勢が大事です。

 

 

 

以上になります。

ほかの章でも述べていますが無料で気軽に参加できる反面

アンケートを書くと営業マンが訪問電話してくるので

まだ購入意思がはっきりしないうちは

アンケートはキッパリと断る、

もしくは今計画しない、またはできない理由

をはっきり伝えておくことが重要です。

ここを曖昧にすると無駄に何度も訪問してきたり

電話がしょっちゅう掛かってきます。

お互いにいい関係を築くためにも最低限の情報は与えてあげてましょう。

 

 

 

ローコスト住宅という選択肢②

f:id:sorasido2017:20170523115533j:plain

こんにちは元住宅営業マンのアンディです。

 

本日は昨日に続きローコスト住宅についてお話します。

 

 

 

住宅展示場のハウスメーカーとローコスト住宅のメーカー何が違うか

 

商品の違い

展示場のメーカー

基本構造は同じ(大手はそれにさらにランクがある)でそれに標準仕様があり

それが基準で自由なプラン、設備、仕様を積み上げていく方法で価格が弾かれる。

基本的に多くの設備メーカーの機器を入れることができる。

多くの面で自由度が高く、予算に合わせいろんな限りなくグレードが上げられる。

 

ローコストメーカー

基本構造は同じでそれに標準仕様があるが

その標準仕様の範囲で決められたメーカーの指定のシリーズから

好きな仕様を選んでいく、仕様は限られるが展示場のメーカーの標準仕様より

2ランクほど上のものから選べる。

基本的に標準仕様から選ぶようになっているのでそれ以外のものを

選ぶ場合は断られたり、高くつく。

基本的にプランニングは自由。

 

 

なぜ安くできるのか

固定費の削減

大手メーカーのようにオフィス街の一等地に事務所を構えない

住宅展示場など費用が高いところにモデルハウスをつくらない。

基本事務所とモデルハウスは同じ敷地である。

 

人件費の削減

大手メーカーの2から3倍の仕事量をこなさないと給与水準が同じにならない

営業マンがプランニングまで行う。設計士は大手の1/3の人数

日当が安い大工を優先的に使い、品質は施工管理者を立てることでカバーする。

 

安くできる設備、仕様にしぼる

キッチンやトイレ、浴室の設備、ドアや玄関などの建具

外壁や屋根材などの仕様を各メーカーが安くできる

生産量が多い普及品に絞ることでメーカーからの仕入れ単価を安くする

しかもそのクラスの商品をメーカー同士を競わせるため

各メーカーの特徴的な機能が含まれており、お得度が高い。

 

単価の高い広告は打たない

住宅専門誌への広告や人気番組のスポンサーなどの単価の高い

CMはさける。

 

以上のことが挙げられます。

 

 

ローコスト住宅はどんな人にお勧めできるか

①坪単価50万くらいですべてコミコミで収めたい人

②建坪45坪くらいまでの人

③設備や仕様に強いこだわりがない人

④無理して大手メーカーで買おうとしている人

以上のような方に向いています。

 

 

正直プロであった私も家の内容を理解して購入するのであれば

ローコストで充分だと思います。

 

 

ローコストの家が恥ずかしいと思う方へ

 

建築時にあの看板を出されるのが恥ずかしいという方が少なからずいるそうで

看板は出さずに建ててくれという方がいるそうでメーカーもそれなりに

対応しているそうです。

理想は積水ハウスでこだわりの家を建てたいですが

そうすると坪あたり70万くらいかかる。

積水ハウスで小さくて標準で無理やり建てました、

中も特別なものはなにもいれられませんでした。

というよりは、タマホームで希望の坪数で書斎や家事室を設けた間取りで

オール電化太陽光発電がついていて。削減のた陶器瓦

や耐候性の外壁でリフォームコストを抑えた家づくりしたほうが幸せだと思います。

家なんて建ててしまえばおんなじで、時期が同じなら大きく耐震性と耐久性が

変わるということは少ないと思います。

建築するブランドがどうかというよりは予算の中でいかに希望を

詰め込むことができたかということが最も重要だと考えます。

そのためには目の前で商談しているメーカーで無理して建てようとしている。

多くのことを我慢してると感じるのであれば

予算の合う会社でやり直ししましょう。

家づくりはその時間をかけるだけの価値がありますし、

長く使うものなのであとから後悔しない選択をしましょう。

ローコスト住宅という選択肢①

f:id:sorasido2017:20170523115533j:plain

こんにちは元住宅営業マンンのアンティです。

 

本日は皆さんが興味はあるけどスルーしてしまう

タマホームやアイフルホームなどの

ローコスト住宅のことについてお話ししたいと思います。

 

私は個人的に決して悪くない選択肢だと思っています。

最後まで読んでもらったらローコスト住宅に対して

少し価値観変わるかもしれないです。

 

 

ローコストの住宅で何が悪い

家づくりを始めるときローコスト住宅のメーカーに行くことを

こちらのブログでも推奨していますが、そこで出会ったメーカーで決めることを

お薦めしているわけではありません。

あくまで住宅展示場にいる営業マンはよく教育されているので

家づくりのイロハを学ぶのには適しています。

営業マンと話をするうちに自分にどのような住まいが描けるのか

徐々に見えてきます。

そこであなたの資金力によっては我慢しないといけない場面がでてきます。

例えば以下のような場面です。

①建てられる坪数が限られるので欲しい空間や、部屋数を我慢しないといけない

②欲しい設備が入れられない

③屋根や外壁なども標準仕様しか選べない。

 

このような提案が住宅営業マンからでていたら

家づくりは失敗してしまいます。

何故なら内容にに我慢を強いられている時点で

楽しいはずの家づくりが営業マン主体の

 

あなたの資金ならばこの程度のものならつくれますよ

 

という家しかできないということです。

資金に余裕がないからいいなりになって思うような

家づくりができないのです。

 

じゃあそんな家づくりやめたらいいじゃないと思うでしょう。

しかし、家づくりは真剣になるあまり

ハウスメーカーは〇〇ハウスじゃないとだめだ。

営業マンの〇〇君から買ってあげたい。

という宗教じみた洗脳をされたお客様を多く見てきました。

もう周りが見えなくなってしまって家が小さかろうが

設備も最低ランクだろうが、家も見た目も残念な感じだろうが

そのまま突き進んじゃう方いらっしゃいます。

 

これを読んでいるあなたも心当たりありませんか。

はっきり言っときますね。

 

ガマンばかりの家づくりならばいますぐやめたほうがいい。

 

男女二人の子供がいるのに子供部屋を1部屋しか作れない。とか

標準仕様しか選べないので見た目も耐久性も劣る外装材しか選べない。とか

キッチンも好みの扉が選べなかったり、オール電化はあきらめないといけなかったり

明るい未来が見えてこない家づくりは辞めちゃいましょう。

 

教訓:ガマンばかりの家づくりは立ち止まって一度リセットしよう。

 

前置き長くなりましたが

そんな方こそタマホーム一度見に行ってみてください。

今までの予算で有り余るほどの自由度と豪華な設備に

目からうろこが落ちます。

これなら今まで我慢していた家事室や書斎なども含めて予算内で収まる

ということが非常に多いはずです。

 

ちなみにタマホームと書きましたがローコスト住宅代表として全国どこでもあるんで

その名前を出しましたが、要は同じようなところなら似た方式を取っているので

価格を売りにした会社ならひとまずどこでもいいです。

 

喰わず嫌いが一番悪い、先入観を捨ててまず見てみること。

 

百聞は一見に如かず、今までの価値観が一気に変わります。

ガマンを強いられた方こそその傾向が強いと思います。

 

営業マンの話を聞くと基本性能も悪くないし

予算的に間取も設備も希望以上になる可能性を秘めています。

 

そこで湧き上がるのが今まで住宅展示場で見てきたどの会社とも

圧倒的に価格が違う・・・・・何か裏があるのではないか。と。

当然安くするための種も仕掛けもあります。

次回はローコスト住宅が安くできる理由について

お話いたします。

 

 

プランを進めていく上で見落としがちなコト

f:id:sorasido2017:20170522020339j:plain

 

こんにちは元住宅営業マンのアンディです。

 

本日は住まい方、住み心地を

大きく左右するプラン作りで見落としがちなコト

についてお話します。

 

 

見落としがちなコト

1.家具配置計画

 家具の配置は後回しにしていて後から

 持っている家具を全部入れようと思ったらプランが成り立たなかったり

 窓やドアの場所を大きく変更することがありました。

 プロでも結構うっかりすることがあるので

 ここで皆さんに注意していただくポイントを挙げていきます。

 

・部屋の広さは寸法通りではない

  例えば図面上4m×3mの部屋があるとします。

  片面3mの壁側に3mの家具が置けるでしょうか

  答え:置くことはできません。

  なぜか?壁の厚み分実際の空間から差し引かれるため

  壁の厚みを考慮して計画しないといけないのです。

 

・エアコンの配置場所は重要

  エアコンは隠ぺい配管の場合以外は外壁に面する側にしかつけられない

  のです。

  何が言いたいかというと天井高にもよりますが窓や出入りドア

  収納扉の上にはエアコンがつけられないことが多いのです。

  家具は場所を変えればいいのですがエアコンはどこでもいいわけでは

  ないので優先的に配置を決めましょう。

 

・家具の配置は高さを考慮する。

  図面は平面ですが、家具の配置などは立体的にものを見ないといけません。

  具体的には高さ80cmの机の前に腰高の窓を設置して外が眺められる

  配置はアリですが、180cmの和ダンスの後ろに同じ窓を設けても

  採光は入ってこないということです。

  その点を考慮して家具を配置しましょう。

 

 

2.建具配置計画

・扉の開閉部には何も設置できない

  扉を開閉する部分には家具もスイッチもコンセントも何も置けません。

  でも、安易に開きを左右逆にしたり、内外を逆にすると扉同士ぶつかったり

  家族が通過する際にドアをぶつけて危険だったりします。

  不謹慎ですが、家族が怒ってドアを強く開け閉めした際に

  家も家族も怪我しない位置関係をイメージしてください。

 

 

3.スイッチ・コンセント配置計画

・生活の流れをイメージしましょう

  明かりをどこで点けてどこで消したいかによって玄関や

  リビングなどには2路や3路スイッチなるものが存在します。

  要するに2,3か所から同じ照明を点灯、消灯できるのです。

  例えば玄関照明ならば、当然玄関で点けたいので玄関に一か所

  そして、家事で忙しい奥様が家族の帰宅を暗くないようキッチンから点灯

  してあげたり。

  インターホンの横に設置して外の様子を見て点灯したりする必要があります。

 

・コンセントの配置を見落としがちなところ

  よく聞くのはキッチン周りのコンセントの数が足りないということ。

  冷蔵庫、炊飯ジャー、電子レンジ、トースター、コーヒーメーカー、電気ポット

  など意外にコンセントは要るのにコンセントを充分に付けていないことが

  多いです。

  タコ足配線で乗り切ろうとする方が多いですが電気消費量が大きいものが

  多くショートによる火事の危険が増すので、優先的に配線計画を立てましょう。

  むしろ個室のほうがタコ足配線で十分です。

  あとダイニングはホットプレートや焼肉やお好み焼、 

  IHヒーターでお鍋などの際に2口コンセントがあったら便利になります。

 

・スイッチは使いやすい場所に

  個室は開いてすぐの壁につけることが多いです。

  柱の場所によりつけられない場所もありますが

  最近は安価にリモコン付き照明を購入できるのでそれを壁に取り付け

  便利な場所で入り切りする方法もあります。

 

簡単に案内してみましたが、気の利いた会社なら家具の配置計画など

しっかりやってくれますが、契約してから図面が1/50になってから

ということが多いので早めに準備しておいたほうがいいです。

見逃しがちですが、契約後は妥協しがちな点ですので意識してプランニングに

取り入れてください。