家づくりの知恵 別館

元住宅営業マンの今だから話せる家づくりの話

家相・風水はそんなに重要か?

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こんにちはアンディです。

今日は家づくりにあたり、注文建築なんかだと

皆さんこだわる家相・風水についてのお話をします。

 

 

 

注文建築となるととたんに家相にこだわりだすのはナゼ

 

家相・風水のことは住宅営業をしていたころに

ほぼ100%というぐらい皆さんこだわって家相のせいで

なんでこんな家になったのかね。

という変な間取りの家をたくさん作ったし

見てきました。

かくゆう、私も自分が家を作るときは家相にこだわりました。

しかし、トイレは鬼門にドストライクの位置です。

間取りの可能性を狭めてまで優先するべきものではないからです。

だって考えてみてください、

 

初めて一人暮らしするのに家相考えましたか?

その後の住まいを借りるのだって家相を見て選んでました?

家相なんて見てませんよね。

 

それでも貴方は家を考えることができるくらい幸せに暮らしてます。

注文住宅でフリープランだからついでに家相もサイコーにしたい。

気持ちはわかります、風水も取り入れて金運サイコーのプラン

それもいいでしょう、でもねそれに囚われるばかりに日々の利便性が

損なわるプランが出来上がることがほとんどです。

 

みんな南道路の100坪の正方形の土地に家が建てられればいいのですが

土地の大きさも建てたい建物の大きさギリギリだったり、

東西に細長い土地だったりするわけです。

それでいて駐車場は2台分欲しいだの、

全部屋南向きの窓があるプランにしてほしいだの

わがまま放題です。

全ての条件を満たすことは土地にかなりの余裕がないとまず不可能です。

 

 

土地にはその土地にあった間取がある

皆さん限らた予算を少しでも有効に使いたいので

一次取得者で余裕のある大きさの土地なんて買う人は

そうそういないと思います。

幸い親から土地を譲り受けた方々も都市部の場合も

土地の容積率いっぱいに家を建てて駐車場2台確保

という方々がほとんどです。

カツカツの土地の大きさであればそこに建てる家は

当然立てるプランは限られてくるのです。

なぜなら、玄関は道路から見える向き、

水回りはまとめて使いやすい家事導線にして、

リビングや子供部屋は南向きにして欲しい。

大体皆さんそんな条件になるでしょう。

そうするとそれぞれの部屋の大きさに大小あれども

 

土地の容積率一杯に建てるとなると間取りは決まってくる。

 

これはまぎれもない事実です。しかしそこに

 

風水や家相の要素を入れていくと要望や利便性を犠牲にしていくことになります。

 

利便性や部屋の大きさや形を犠牲にしてまで迷信やオカルト的な要素を優先する

必要はないと思います。

 

 

家相はもともとは先人たちが暮らしてきた知恵から生まれたもの

 

家相の成り立ちはいろいろな説がありますが

私が聞いた話で一番信ぴょう性は高く納得できたのは

①南西の台所は西日などの陽がよく当たる場所で食べ物を扱うのは

 夏など特に食物が傷みやすい。

②夏は南西から風が来るので南西に大きな開口部を作らないと熱がこもり

 不快である。

③南西に大きな開口部がないと梅雨時期はカビの発生により建物が傷みやすくなるし

 それを基に呼吸器系の病やアレルギーを発症しやすくなる。

④冬は北東から風が来るので風呂やトイレなどの水回りのほうから異臭や湿気を帯びた

 風が入るのでより寒く、風呂の蒸気を室内に流れるので家の健康にも

 よくないとされる。

 

というものです。

確かに先人たちが生活の中で学んできたことを後世に伝える上で

理にかなっていると思います。

 

 

鬼門なんて怖くない現代の住まい

 

しかしどうでしょう、現在の住まいは高気密高断熱で

年中エアコンで室内温度が管理され快適な湿度と温度を保っています。

上記の家相の成り立ちを考えても、主に夏と冬のことを表しています

つまり、現代の住まい方は科学の力によって家相を気にせずとも

健康に快適に住めるようになったし、そもそも現代は家が建込んでおり

風がどこから吹いてくるのかも定かでないのです。

 

我々は家相の呪縛から解かれて

現代なりの住まい方も模索するべきです。