家づくりの知恵 別館

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オール電化とガス併用どちらがいい?10年目の結論②

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こんにちはアンディです。

昨日は圧倒的にオール電化が素晴らしいという

お話をさせていただきました。

確かにオール電化は素晴らしい、そう感じます。

しかし、最初に投資したイニシャルコストが

ガス併用との差額に見合うものであったのか

また、10年使ってみての満足度についてお話ししたいと思います。

 

 

 

何年で元が取れるのか?

2017年現在でガス併用とオール電化の住まいの設備費用の

差額が30-40万円程度と言われます。

アンティ家では建築時の差額が60万ほど出ました。

設備費も以前より安くなってガスとの差額も

小さくなっているのでしょう。

 

アンディの場合年間6万円ほど光熱費が安くなったので

10年で元が取れた計算になります。

差額が小さくなった現在では6-7年で

元が取れるということになります。

今後差額分がまるまる節約分になっていきます。

 

 

結果的にオール電化がお薦めなのか

 

計算上10年で元が取れて、今後毎年6万程度光熱費の節約になる。

ということがわかりましたが、不安要素があります。

 

オール電化住宅は電化製品であることです。

 

何が言いたいかというと

ガス器具は構造が至ってシンプルなため故障が少ない機器ですが

エコキュートやIHクッキングヒーターは精密機械ゆえに

故障したり設備の入れ替えのリスクが非常に高まるということです。

 

実際この10年でエコキュートは2回修理をしました。

 

幸い1回あたり1万円~1.5万円の修理費で収まりましたが

エコキュートのヒートポンプユニットはエアコンの室外機と

あまり変わらない機器であることから20年持たないのではないか

と思っています。

 

また、IHクッキングヒーターも耐用年数を10年程度としている

メーカーもあります。

 

故障して高額修理の見積もりを出され、

『買い換えたほうが安いかもしれませんね』

などと業者に言われるときのダメージは

冷蔵庫や洗濯機やエアコンなどが故障したときに感じた

 

①急な出費で痛手を被る

②交換までの不便な生活

③即納できる商品からしか選べない

 

などの感覚をさらに大きく感じることになりそうです。

 

製品寿命を加味すると長い目で見れば

修理や買い替えを含めたトータルコストは

ほとんど差はなくなるのではないかと考えます。

 

 

10年オール電化をつかってみた結論

 

上記で述べたように長期的な視点で考えると

オール電化ランニングコストで得られたメリットは

製品寿命の違いで長期的には変わらなくなると思います。

 

そうすると結論としては

 

①予算に余裕がなければオール電化を無理に導入すべきでない

 

予算に余裕がある方々は

 

②使い勝手や手入れの面の好みで判断する

 

ということになります。

 

 

教訓:ランニングコストオール電化を選ぶべきでない

 

 

オール電化の満足度は日々の使い勝手や手入れから考えて

最初の10年は高かったといえます。

 

その後オール電化は家電製品と同じであることを

感じてからは今後10年に不安を感じます。

 

皆さんも長期的視点で判断してみてください。