家づくりの知恵 別館

元住宅営業マンの今だから話せる家づくりの話

子供のスペースをどうするか

 

 

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こんにちは元住宅営業マンのアンディです。

 

本日は専門外の間取りに関して

今の家に10年住んでみての子どものスペースの

あり方についてお話ししたいと思います。

 

家づくりの際間取り構成は将来子供たちが成長したら

それぞれ部屋を与えようということを前提に間取りを

組みました。

 

子供に用意したのは7.2帖の部屋と一間の収納です。

これを同じサイズで2部屋用意しました。

最低限デスクとベッドを置くスペースを図面に落とし込んだら

必然的に7.2帖というサイズに落ち着いたのです。

 

そのうち一部屋がリビングと続き間になっていて子供が小さいころは

子供のおもちゃでいっぱいでした。

その頃は仕事から帰るとそのおもちゃで子供たちと

遊ぶことが日課になっていました。

リビングにおもちゃは持ち込まないというルールを決めていたので

非常にいい間取だと満足していました。

 

子供が小学生になるともう一つの使っていない子供部屋は

洗濯物干場になっていたのですがそこを隠れ家のようにして

兄弟二人で遊んでいました。

そのうち子供たちはリビング横の子供部屋にあるおもちゃには

次第に興味を示さなくなり、買い与えた携帯ゲームを持って

もうひとつの子供部屋にいる時間が長くなり

アンディ夫婦の名前も知らない上級生が家に出入りするようになりました。

上級生の子もきちんと挨拶ができて、感じのいい子だからと

ついつい子供相手を任せていた日々が続きました。

 

そんなある日事件は起きました。

詳しくはここでは書きませんが親としては

かなりショックな出来事が起こりました。

その後家に出入りしていた上級生が我が子に悪いことを

させていたことが分かりました。

 

その日から子供部屋のドアは外しました。

そして子育てに関するブログなどを読み漁り

子供たちの勉強スペースはリビングになりました。

ゲームもリビングの定位置から動かさないルールにしました。

 

正直、環境のよい場所なら子供は勝手に育つという

親のおごりがありました。

親が子供から目を離してはいけなかった。

子供の成長は親がきちんと見届けて、よき方向に導く責任がある。

反省させられました。

 

この一件があって、ドアのない部屋では冷暖房が効かないので

空いた部屋には子供たちも自然と寄り付かなくなり、

冷暖房の効くリビングの続き間に戻ってきました。

 

アンディも家に仕事を持ち込んだ時は子供たちと共にリビングですることにして

家族がリビングにい揃っている時間が増えました。

 

すると自然と子供たちの成績は良くなり、言動や行動も穏やかになりました。

親があまり子供に構いすぎると過保護になると思っていましたが

リビングで同じ時間過ごすことで何も会話しなくても親の作業が目に入り

母親の手伝いをしたり、怒らなくても空気を読んで早目に寝るようになりました。

結果、子供たちが目の前にいても特に注意することがないので

黙って行動を見守ることが多くなっています。

 

今年長男は中3になり受験生なのでリビングの隣の部屋は長男の部屋に

なりましたがドアは付けないままです。

 

深く反省させられた時期がありましたが

これから家づくりをする方々には以下の点について提案したいと思います。

 

①子供部屋は快適にしてはいけない、寝るためだけの部屋でいい。

 

②子供部屋を狭くした分家族のスペースを広くして家族が自然と集まれる場にする。

 

③子供たちがどんな友達と何をして遊んでるかわからない状態を作らないために

友達とはリビングで遊ばせるか、ドアのない部屋で遊ばせる。

 

④エアコンはリビングと主寝室のみでいい。

 

 

 

以上のことが最初から間取りに織り込まれていたら子供にもっといい環境を

与えられたと思います。

余談ですが、現在の建具はドアの蝶番を外さなくても簡単に外すことができるので

子供の成長に合わせてドア着脱ができる間取を最初から描くのもいいかもしれません。

子供の引きこもりって、そもそも親がご飯さえ部屋に持って来れば何日でも

そこで生活できるようにパソコンやら、ゲームやら、漫画やら

すべて部屋に揃っているから引きこもれるんです。

ベッドと衣服しかない部屋エアコンもない部屋には引きこもれません。

 

子供たちが悩んだ時にふと前を見たら親がいて何気に悩みを相談できる

我が家でありたいですね。

 

将来子供が巣立ったとき無駄な空き部屋があるよりはリビングの空間を充実

させたほうが一生使うにはいいと思います。

 

教訓:子供はいつか巣立つもの、一緒に住めるうちは少しでも長く

   同じ時間を過ごせる間取にしよう。