家づくりの知恵 別館

元住宅営業マンの今だから話せる家づくりの話

プランを進めていく上で見落としがちなコト

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こんにちは元住宅営業マンのアンディです。

 

本日は住まい方、住み心地を

大きく左右するプラン作りで見落としがちなコト

についてお話します。

 

 

見落としがちなコト

1.家具配置計画

 家具の配置は後回しにしていて後から

 持っている家具を全部入れようと思ったらプランが成り立たなかったり

 窓やドアの場所を大きく変更することがありました。

 プロでも結構うっかりすることがあるので

 ここで皆さんに注意していただくポイントを挙げていきます。

 

・部屋の広さは寸法通りではない

  例えば図面上4m×3mの部屋があるとします。

  片面3mの壁側に3mの家具が置けるでしょうか

  答え:置くことはできません。

  なぜか?壁の厚み分実際の空間から差し引かれるため

  壁の厚みを考慮して計画しないといけないのです。

 

・エアコンの配置場所は重要

  エアコンは隠ぺい配管の場合以外は外壁に面する側にしかつけられない

  のです。

  何が言いたいかというと天井高にもよりますが窓や出入りドア

  収納扉の上にはエアコンがつけられないことが多いのです。

  家具は場所を変えればいいのですがエアコンはどこでもいいわけでは

  ないので優先的に配置を決めましょう。

 

・家具の配置は高さを考慮する。

  図面は平面ですが、家具の配置などは立体的にものを見ないといけません。

  具体的には高さ80cmの机の前に腰高の窓を設置して外が眺められる

  配置はアリですが、180cmの和ダンスの後ろに同じ窓を設けても

  採光は入ってこないということです。

  その点を考慮して家具を配置しましょう。

 

 

2.建具配置計画

・扉の開閉部には何も設置できない

  扉を開閉する部分には家具もスイッチもコンセントも何も置けません。

  でも、安易に開きを左右逆にしたり、内外を逆にすると扉同士ぶつかったり

  家族が通過する際にドアをぶつけて危険だったりします。

  不謹慎ですが、家族が怒ってドアを強く開け閉めした際に

  家も家族も怪我しない位置関係をイメージしてください。

 

 

3.スイッチ・コンセント配置計画

・生活の流れをイメージしましょう

  明かりをどこで点けてどこで消したいかによって玄関や

  リビングなどには2路や3路スイッチなるものが存在します。

  要するに2,3か所から同じ照明を点灯、消灯できるのです。

  例えば玄関照明ならば、当然玄関で点けたいので玄関に一か所

  そして、家事で忙しい奥様が家族の帰宅を暗くないようキッチンから点灯

  してあげたり。

  インターホンの横に設置して外の様子を見て点灯したりする必要があります。

 

・コンセントの配置を見落としがちなところ

  よく聞くのはキッチン周りのコンセントの数が足りないということ。

  冷蔵庫、炊飯ジャー、電子レンジ、トースター、コーヒーメーカー、電気ポット

  など意外にコンセントは要るのにコンセントを充分に付けていないことが

  多いです。

  タコ足配線で乗り切ろうとする方が多いですが電気消費量が大きいものが

  多くショートによる火事の危険が増すので、優先的に配線計画を立てましょう。

  むしろ個室のほうがタコ足配線で十分です。

  あとダイニングはホットプレートや焼肉やお好み焼、 

  IHヒーターでお鍋などの際に2口コンセントがあったら便利になります。

 

・スイッチは使いやすい場所に

  個室は開いてすぐの壁につけることが多いです。

  柱の場所によりつけられない場所もありますが

  最近は安価にリモコン付き照明を購入できるのでそれを壁に取り付け

  便利な場所で入り切りする方法もあります。

 

簡単に案内してみましたが、気の利いた会社なら家具の配置計画など

しっかりやってくれますが、契約してから図面が1/50になってから

ということが多いので早めに準備しておいたほうがいいです。

見逃しがちですが、契約後は妥協しがちな点ですので意識してプランニングに

取り入れてください。