住まいの見学会に参加してみよう
こんにちは元住宅営業マンのアンディです。
正月、ゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィークなど
大型連休で各メーカーが多くの集客をした後は決まって
建築中の建物や、入居前の建物、実際に住んでいる住まいを
見学して回るバスツアーや現場見学会を開催しています。
モデルハウスは大きすぎるし、贅を尽くした作りになってるので
一般の方々が作っているリアルなものを見る機会は
ホントの家づくりの参考になります。
今日はどのような見学会があってどういった点を見ていけばいいのか
ご案内したいと思います。
構造見学会・建築現場見学会
各社の住まいの骨組みを見ていくイベントになります。
使っている建築材料の大きさ、太さ素材の質感などを見ることで
耐震性や耐久性、シロアリ対策やなど目に触れない部分の
工夫を見学することができます。
骨組みは唯一後からリフォームの効かない部分です。
20年、30年先に安心できるものかが見学のポイントになります。
しかし、素人が見ただけではわからない部分が多いので
ポイントを抑えてしっかり話をきいて、質問をしていきましょう。
見学のポイント
①骨組みになる柱の太さ、接合部分の施工の安心感(耐久・耐震・防火性)
②断熱材の防水対策(経年劣化による雨水侵入、結露対策)
③気密、断熱、防音への工夫(省エネ、快適性能)
④リフォームの自由度(将来性、可変性)
⑤現場のきれいさ(施工管理が行き届いているか)
完成内覧会
完成して入居者が入る前の住まいを見るイベントになります。
メーカー関係なく多く見るほど参考になるアイデアが詰まっています。
可能なかぎり写真に収めたり、メモを取っておくと
間取づくりや、空間利用の参考になるだけでなく
希望を設計士に伝えるツールとして使えます。
希望の内容をツールなしで口頭で伝えることは難しく
写真を見せることで設計士に希望を伝えるのは非常に有効な
方法です。
限られた予算でいかに工夫をしたのか営業マンから聞きだせると
得るものもより多くなります。
見学のポイント
①オーナーの家族構成や家づくりのポイントを営業マンから
聞いてから見てみる。(こだわりポイントを理解する)
②収納内や飾り棚など、平面図に出てこない立体的な工夫
部分を写真に撮る(作りたいものを設計士に伝えるのに有効)
③キッチン、バス、洗面など住宅設備の気に入った設備、仕様
も写真にとる(モデルハウスにない仕様のものがある)
④壁紙、床材、ドアなどの内装材も組み合わせで部屋の雰囲気は全く変わるので
写真に収めておく。(特に壁紙使いはあまりコストを掛けずにおしゃれになる)
入居者見学会
実際に住んでいるオーナーさんの家を見学させてもらうイベントです。
家具を配置して、実際に住んでいる様子を見れることから
より空間の広さや、実際の住まい心地を見ることができる場になります。
注意としてはオーナーさんがいるので安易に写真が撮れないこと
また、小さいお子さんを連れていくといろいろ気を遣うのでできる限り
連れてこないほうがじっくり見学できます。
家を見るほうに気持ちが行きがちですが
オーナーさんの生の声を聴く絶好のチャンスですので
ぜひ話を聞いてみてください。
見学のポイント
①展示場や入居前の物件ではわからない家具を入れた
実際の生活空間としての広さを体感できる。
②外壁の汚れや、床材のキズなど築年数に応じた住まいの状況
で使っている素材の特徴を知る。
③夏や冬の室内の体感温度、部屋ごとの温度差、結露の状況
遮音性能を感じる。
④入居者から建ててよかったこと、失敗したこと
入居してわかったことなど営業マンが語らない話が聞ける。
⑤設備の特徴や実際の使い心地を聞いたり、不満などの
裏話が聞ける。
⑥なぜその会社に決めたのか、決め手となった生の声を聞ける。
バス見学会
大手のハウスメーカーが主になりますが
上の3つを1日で回ることができたりするお得なイベントです。
また、バスの移動中に商品の紹介番組を流したり、
会社によっては工場の見学があったりと盛りだくさん
のイベントです。
見学のポイント
①基本的に大きなイベントなのでメーカーも総力を挙げて
取り組んでますので食事ありプレゼントありですっかり
周りの雰囲気にのまれてそのメーカーの信者になって
帰ってくることがあります。雰囲気じゃなく冷静に物を
見る姿勢が大事です。
以上になります。
ほかの章でも述べていますが無料で気軽に参加できる反面
アンケートを書くと営業マンが訪問電話してくるので
まだ購入意思がはっきりしないうちは
アンケートはキッパリと断る、
もしくは今計画しない、またはできない理由
をはっきり伝えておくことが重要です。
ここを曖昧にすると無駄に何度も訪問してきたり
電話がしょっちゅう掛かってきます。
お互いにいい関係を築くためにも最低限の情報は与えてあげてましょう。