家づくり失敗例~お金の失敗編~
こんにちは元住宅営業マンのアンディです。
本日も雑誌には載っていない生きた情報をお伝えします。
本日は本当にあった家づくり失敗談
~お金の失敗編~です。
先人の経験した。
こんなはずじゃなかった。
を教訓にして学んでいきましょう。
車のローンで計画が先延ばしになったAさんのお話
していることもあり3年ごとに車を買い替えている
車好きのご夫婦です。
そろそろ家づくりをしたいとのことでモデルハウスに
お見えになりました。
お話を聞くとマイホーム購入に向け半年前から本も
沢山読んで勉強してきたとのこと。
専門用語もたくさん出てきてさすが技術屋さんという
感じのかたです。
几帳面な性格のようで本を読んで見様見真似で
「家づくり予算計画シート」なるものを作ってこられました。
家づくりに必要な予算などしっかり網羅しており
後はローンの裏付けが取れればAさんの予算計画は
充分成り立つレベルでした。
早速この計画の裏付けを取るため
住宅ローンの事前審査をお勧めしました。
※住宅ローン事前審査とは
家づくりをするときは早い段階で予算の裏付けを取るため
ローンの事前審査を行います。審査が降りることで予算が
決定し具体的な計画へと進みます。
事前審査をする前に私は現在車のローンなど
返済中のローンはないか確認したところ
カーローンが月5万円ボーナス加算が10万円あるとのこと。
この時点で計画は大きく揺らぎます。
住宅ローンには返済負担率というものが計画を
大きく左右します。
※返済負担率とは
年収600万円の方の場合年間に支払えるローン返済上限額は
一般的に年収の35%程度であるため年間210万円です。
この35%というのが返済負担率です。
Aさんの場合車のローンを年間80万円支払うため210万円
から差し引き130万円が住宅ローンに充当できます。
130万円÷12カ月=108,333円/月となり
およそ108,000円が現在の住宅ローンの返済可能額の
上限です。
Aさんが現在借り入れが出来そうな住宅ローン借入額は
返済負担率から割り出すと2440万円までです。
仮にカーローンがなければ3950万円まで借入れできる可能性が
ありました。
※住宅ローン担当者が使うおよその借入可能額計算方法
税込年収×返済負担率-他のローンの年間返済額
=住宅ローンの年払い上限額
住宅ローン年払い上限額÷12=住宅ローン月払い上限額
住宅ローン月払い上限額÷4428円(年利4%の場合の100万円当り月返済額)
×100万円=借入可能額
Aさんは3500万円の借入を希望されていたため予算が足りなくなり、
カーローンを自己資金で一括返済して住宅ローンの借入を増やす方法も
ありましたが、今度は自己資金のほうが足りなくなったため計画を
先延ばしにすることを余儀なくされました。
このように車のローンを組むタイミングで家づくりの計画が
大きく変わってしまった一例です。
Aさんのようにならないためにどうすればいいか
家づくりができなくなる要因で一番多いのがお金のことです。
しかし住宅ローンや資金作りの相談は計画をするときにはじめて
営業マンに相談される方が多いです。
計画は先なのに営業マンに相談して年収や現在の貯金を
聞かれたりすることに抵抗があるかとは思いますが
相談ができるところはほかにありません。
気軽にハウスメーカーの営業マンに相談してみましょう。
今計画できない方にむやみに営業をかけることはありませんから
安心して相談してください。
また、インターネットでも銀行ローンの審査ができる
サイトがありますのでそういったものを利用するのも
有効です。