家づくりの知恵 別館

元住宅営業マンの今だから話せる家づくりの話

オール電化とガス併用どちらがいい?10年目の結論①

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こんにちはアンディです。

本日は新築に入居してから10年。

オール電化の住まいに感じたことと

それまでの電気、ガス併用時代との比較を

アンディなりにまとめてみたいと思います。

 

 

 

オール電化10年使ってみての感想

 

まず我が家のオール電化の内容ですが

調理器具はIHクッキングヒーター

給湯はエコキュートで行っています

また水道代の節約のために食器洗い乾燥機を導入しました。

 

以前の住まいは3LDKのRC造賃貸マンションで

現在は木造の4LDKの住まいです。

マンション住まいの時はガス、電気兼用でした。

 

オール電化にしてまず思ったことは光熱費が安くなったことです。

 

 

マンション住まいのときは

 電気代9000円/月

 ガス代6500円/月(都市ガス)          光熱費合計15500円  

 

一戸建てに住んで

 電気代11000円/月                光熱費合計11000円  

 

毎月5000円近く安くなり非常に節約効果が高いことが分かりました。

 

安くなった要素として貢献度が高かったのは

 

エコキュートの導入+深夜電力割引プランの導入です。

 

エコキュートって何?って方はエコキュートでググってください。

そもそもエコキュート自体が深夜電力を使い

省エネ性の高いヒートポンプ方式で

お湯を沸かしてタンクに貯めておきそこから

お湯を供給するものです。

毎日のお湯の平均利用量を学習してくれるので

通常の設定では無駄にお湯は沸かしません。

※来客時は手動で量を増やしたり出来ます。

それに全国の各電力会社には深夜電力の割引プランがあるので

それと掛け合わせることでさらに電気代が節約になりました。

 

 

IHクッキングヒーターは安全で便利

 

次に、調理器具ですがIHクッキングヒーターはすごく使いやすく

手入れが楽であることが大きなメリットです。

 

しかし、ガスコンロと比較の際にガスは大火力で調理ができる。

また、IHは火を使わないのでフライパンをあおることができない。

というデメリットをよく聞きます。

 

実際はどうなのかお答えします。

IHはガスよりも熱効率がよく、そのため食材を混ぜながら

調理すればガスよりも早く調理ができました。

しかし各コンロの熱量のカタログ値は

    ガスコンロ    3.5~4.2Kw

               IHヒーター 2.5~3.0Kw

であるためガスコンロのほうが火力が強いと思われがちですが

熱効率がガスは鍋の横から火があふれてロスが非常に多く

IHは直接鍋にエネルギーを加えて発熱するためエネルギーロスが少ないのです。

実際IHを高火力でフライパンを長時間使うとすぐに変形するくらいです。

また、温度の管理がしやすいためフライなどの揚げ物の温度設定など便利です。

魚を焼いたり、ご飯を炊く際もお任せで調理してくれます。

また、お手入れの面では天板がフラットのため

掃除が楽であることがよく言われますが

それ以外にもガスのように上昇気流が発生しにくいため

油の飛び散りが格段に狭くなりキッチン周りの

ベタつきの掃除の範囲が狭くなり

レンジフードの汚れも格段に少なくなりました。

 

さてここまでオール電化のメリットばかりをお伝えしました。

ここまでは本にも載っているし営業マンも知っている表向きの知識です。

 

 

そもそもオール電化とガス、電気兼用の機器の導入に当たっては

それぞれイニシャルコストが違うのです。

 

次回は本に載っていない生のお話しです。

オール電化を10年使って初期費用を多くかけて

その差額分のメリットは得られたのか?

また10年使ってみて感じている今後の心配事についてお話したいと思います。

家相・風水はそんなに重要か?

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こんにちはアンディです。

今日は家づくりにあたり、注文建築なんかだと

皆さんこだわる家相・風水についてのお話をします。

 

 

 

注文建築となるととたんに家相にこだわりだすのはナゼ

 

家相・風水のことは住宅営業をしていたころに

ほぼ100%というぐらい皆さんこだわって家相のせいで

なんでこんな家になったのかね。

という変な間取りの家をたくさん作ったし

見てきました。

かくゆう、私も自分が家を作るときは家相にこだわりました。

しかし、トイレは鬼門にドストライクの位置です。

間取りの可能性を狭めてまで優先するべきものではないからです。

だって考えてみてください、

 

初めて一人暮らしするのに家相考えましたか?

その後の住まいを借りるのだって家相を見て選んでました?

家相なんて見てませんよね。

 

それでも貴方は家を考えることができるくらい幸せに暮らしてます。

注文住宅でフリープランだからついでに家相もサイコーにしたい。

気持ちはわかります、風水も取り入れて金運サイコーのプラン

それもいいでしょう、でもねそれに囚われるばかりに日々の利便性が

損なわるプランが出来上がることがほとんどです。

 

みんな南道路の100坪の正方形の土地に家が建てられればいいのですが

土地の大きさも建てたい建物の大きさギリギリだったり、

東西に細長い土地だったりするわけです。

それでいて駐車場は2台分欲しいだの、

全部屋南向きの窓があるプランにしてほしいだの

わがまま放題です。

全ての条件を満たすことは土地にかなりの余裕がないとまず不可能です。

 

 

土地にはその土地にあった間取がある

皆さん限らた予算を少しでも有効に使いたいので

一次取得者で余裕のある大きさの土地なんて買う人は

そうそういないと思います。

幸い親から土地を譲り受けた方々も都市部の場合も

土地の容積率いっぱいに家を建てて駐車場2台確保

という方々がほとんどです。

カツカツの土地の大きさであればそこに建てる家は

当然立てるプランは限られてくるのです。

なぜなら、玄関は道路から見える向き、

水回りはまとめて使いやすい家事導線にして、

リビングや子供部屋は南向きにして欲しい。

大体皆さんそんな条件になるでしょう。

そうするとそれぞれの部屋の大きさに大小あれども

 

土地の容積率一杯に建てるとなると間取りは決まってくる。

 

これはまぎれもない事実です。しかしそこに

 

風水や家相の要素を入れていくと要望や利便性を犠牲にしていくことになります。

 

利便性や部屋の大きさや形を犠牲にしてまで迷信やオカルト的な要素を優先する

必要はないと思います。

 

 

家相はもともとは先人たちが暮らしてきた知恵から生まれたもの

 

家相の成り立ちはいろいろな説がありますが

私が聞いた話で一番信ぴょう性は高く納得できたのは

①南西の台所は西日などの陽がよく当たる場所で食べ物を扱うのは

 夏など特に食物が傷みやすい。

②夏は南西から風が来るので南西に大きな開口部を作らないと熱がこもり

 不快である。

③南西に大きな開口部がないと梅雨時期はカビの発生により建物が傷みやすくなるし

 それを基に呼吸器系の病やアレルギーを発症しやすくなる。

④冬は北東から風が来るので風呂やトイレなどの水回りのほうから異臭や湿気を帯びた

 風が入るのでより寒く、風呂の蒸気を室内に流れるので家の健康にも

 よくないとされる。

 

というものです。

確かに先人たちが生活の中で学んできたことを後世に伝える上で

理にかなっていると思います。

 

 

鬼門なんて怖くない現代の住まい

 

しかしどうでしょう、現在の住まいは高気密高断熱で

年中エアコンで室内温度が管理され快適な湿度と温度を保っています。

上記の家相の成り立ちを考えても、主に夏と冬のことを表しています

つまり、現代の住まい方は科学の力によって家相を気にせずとも

健康に快適に住めるようになったし、そもそも現代は家が建込んでおり

風がどこから吹いてくるのかも定かでないのです。

 

我々は家相の呪縛から解かれて

現代なりの住まい方も模索するべきです。

 

自己資金を使う優先順位

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こんにちは、アンディです。

 

本日は自己資金を使う優先順位についてお話ししたいと思います。

本や他所ではお目にかかれない話ですので

是非しっかり目を通してください。

 

 幸いにも最低限必要な自己資金以上に資金を用意できるのであれば

是非、大切なお金を無駄にしないためにも優先的にお金を使うべき場所に優先順位を付けましょう。

 まずは外構費用です。外構費用は建築費の付帯費用の中でも大きな

割合を占めます。

ここを住宅メーカーに建物と一緒に契約すると自動的に

10~15%の利益を乗せられます。

 

自分で直接外構屋に頼めばそれだけで1割引きというわけです。

 

難しくないです、図面持って行って希望を伝えるだけです。

しかし住宅メーカーもあれやこれやでセットで契約しようとしますので

営業マンにはこのように言いましょう。

 

『親戚が外構屋でどうしてもその会社でしないといけない。』

 

といいましょう。

流石に親戚よりも・・・。なんてことは言わないしメーカー側も

会社に言い訳の立つ内容ならば無理に勧めてきません。

 

次にエアコンです。

ハウスメーカーはエアコンの契約も欲しいがために

設置方法をやたらと隠ぺい配管にしたがりますが

メリットは少ないのでやめるべきです。(詳しくは別項目に記載)

ハウスメーカーは当たり前のようにエアコンの見積もりを出してきますが

その値段に驚愕します。3台で80万ってはあっ?

皆さん結構住宅ローンの中に一緒に収めての購入ということで

すんなり契約しちゃったりしてますが、

エアコンにも10~15%の利益が乗っていますし、

何よりエアコンがすごく高い。

 

量販店で見積もりしてもらったら同じ機能で半額くらいで

収まりますよ。

 

次に照明です。洗面、浴室、トイレ、玄関、勝手口の照明は

据え付けですのでどうしようもないですが、ブラケットにつける

その他の照明は自分で選んでつければハウスメーカーが組んでいる

 

予算の3分の1で済みます。しかもインテリアショップで探せば

かなり個性的なものも見つかります。

 

IKEAとかかなり面白いものが安価でありますのでお勧めです。

浮いたお金で家具やラグなどを買ったりすれば

コーディネートも可能です。

 

節約できる内容は以上ですが、ここまでの内容を聞いて

じゃあ、キッチン、トイレ、洗面なども自分で別途契約したら

安くなるんじゃないのと云う方もいらっしゃるかと思いますが

 

設備関係は建物の保証に大きくかかわるのでほぼ不可能です。

 

例えば水回り設備を一式別の業者に任せたとして

建物が完成して引き渡し前に建物にキズが入っていたら

メーカーなのか依頼した別業者がつけたものなのかで揉めます。

また、入居したあとも水漏れがあった場合通常はハウスメーカー

保証約款に基づいて補修をしてくれますが、自分で依頼した業者が

設置した設備から起こった水漏れは保証してもらえない。

設備業者も水漏れに対しての補修をおこなっても家自体の補修までは

見てくれないことが多いです。

 

大切なお金を賢く使って少しでも有効に使いましょう。

 

教訓:資金計画に載っているものはほとんどメーカーの利益が乗っている

   頼まなくていいものは別で依頼しよう。

自己資金は総額の2割も要らない

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こんにちはアンディです。

本日は自己資金がいくら必要かということについてお話します。

 

まず、一般的に住宅関連の本には自己資金は

 

購入額の2割用意しなさいと書いています。

 

せっせと2割の自己資金を貯めた方には申し訳ないですが

元住宅営業マンのアンディから言わせると

 

チンタラと貯蓄をするお金があったら家賃ももったいないし

貯蓄している間にも歳をとっていくのだから

さっさと家建てて早くいい思いを家族にさせてあげればいいのに

 

と思っていました。

 

自己資金は200万円あればなんとかなります。

建売の場合だと100万円でも何とかなっていました。

 

例えば4000万の物件を購入するにあたって800万円になります。

おいそれと貯蓄できるような額じゃないし、家賃を支払いながら

それだけの貯蓄ができる方々は収入もかなりの額でしょう。

ただね、収入は多くても散財が多く、ある程度の貯蓄ができたら

旅行に行ったり、高級車買ったりなかなか貯まらないものです。

 

一方収入もそこそこで毎月切り詰めながらマイホームを夢見て

コツコツ貯蓄をしている方々も、今の時代ボーナスも満額支給されなかったり

毎年の昇給が微々たるもので、それでも子供たちは成長するので

生活費に追われて2割の自己資金なんて遠い先のハナシなんて方も

いらっしゃるでしょう。

 

 

 

 

貯蓄をしている間に退職後の負担がどんどん増えている事実

家賃を支払いながらの貯蓄はホントに大変だと思います。

また、現在35歳のアナタ目標の貯蓄額に届くのはいつ頃ですか?

仮に40歳頃なんてことなら35年ローンだと75歳まで支払う計算です。

退職した10年支払い続けることができますか、

まさかイマドキ退職金を当てになんかしてませんよね?

 

少し不安になってもらえましたか?

 

じゃあどうしたらいいか

 

住宅展示場に行きましょう。

行けば何とかなる人はなんとかなります。

 

これが答えです。

 

いい加減なことをいうなと思われた方も多いと思いますが

住宅のプロは家を建てさせるのが仕事なので

限られた条件の中でいかに建てていただけるか

試行錯誤して今できることを提案していきます。

 

例えば、家の契約金は一般的に100万円もらってます。

また、土地の契約金は一般的に購入額の10%です

しかし、会社や売主と協議して自己資金が少ない場合でも

その金額の中で契約できるように交渉するのか営業マンの役割です。

 

 

銀行マンは住宅ローンのことに詳しくない

お金のことはローンを貸してくれる金融機関のほうが

詳しいのではないか。

と思う方もいらっしゃるでしょうが

総合職の銀行マンが住宅融資に携わる期間は少なく

住宅営業マンのほうが圧倒的に詳しいです、

銀行マンは貸せないルールには詳しかったです。

アンディも融資担当者にローンのこと教えてあげていました。

 

詳しいことは皆さんの資金力と返済能力を見て

営業マンが考えます。

提携している銀行や地域によっても違いがあるので

自己資金がどれだけあれば確実かとは言い切れませんが

200万あれば何とかなると思います。

まずは騙されたとおもって住宅展示場に足を運びましょう。

 

あと自己資金がない場合でも貯蓄型保険や学資保険を解約

する方法で資金を用意しましょう。

もしもの時のためと仰るかもしれませんが

家族の夢を実現できるのなら今がその『もしもの時』かもしれません。

 

教訓:住宅展示場に出かけよう答えはそこにある。

 

エアコンの隠ぺい配管のデメリット

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一戸建ての住まいを計画すると、いろいろな専門用語が出てきます。

その中から今回は『隠ぺい配管』もしくは『隠蔽配管』と表記される

特殊工事のことについて説明します。

まず、隠ぺい配管とは何かについて説明します。

 

住まいを作るにあたり、少しでも外観を美しく保ちたい。

できれば、雨樋やエアコンの配管も家づくりにあたり壁の中に

埋め込んでしまい、外観を少しでも損ないたくないと思いますよね。

 

エアコンの配管を外観を損なわないように建築の際に計画的に

壁に埋め込んでしまうこと『隠ぺい配管』といいます。

メリットとしては

 

①壁中に配管を埋め込むので建物の美観を損ねない。

②外側の壁に面していなくてもエアコンが設置できる。

 

ここまでの話だと外観を損なわず、メリットの多い新築ならではの方法

と思いがちで、アンディも住宅営業をしていたころは当たり前に勧めていました。

 

しかし、家を建てて10年経って量販店でエアコンを買い換えようとしたときに

それは起こりました。

アンディさんお宅は隠ぺい配管なので取り付けができません。

っていわれました。????ナゼ???。

理由を聞いたところ以下の答えが返ってきました。

 

①隠ぺい配管はエアコン交換時管の洗浄が必要になるため

 交換時1万円~の追加費用が必要となる。

②最近はやりのフィルター自動洗浄、ダイキンうるるとさららの加湿機能付き

 エアコンは配管がもう一ついるためそもそも使えないとのことでした。

 

知りませんでした。

おそらく、ハウスメーカーの営業マン、設計士も知らずに

勧めているのではないでしょうか。

 

少なくとも、アンティは配管もみえず、再利用できてエコですと

積極的に勧めていたし、エアコンメーカーの研修も受けていたのに

今更ながらこんなデメリットに気づかされるとはメーカーには

一杯喰わされた感じです。

 

これまでオススメしてきたオーナー様申し訳ございませんでした。

 

私も身を持ってデメリットを体感しました。

これから住まいを検討されている皆さんは

是非デメリットをよく理解した上で判断なさってください。

 

教訓:隠ぺい配管はデメリットを理解して判断すべし。

 

 

 

一戸建にするか、マンションにするか

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こんにちはアンディです。

 

不動産を購入するにあたって

一戸建てにするかマンションにするか

皆さん非常に迷うところです。

私も戸建の営業でしたが購入の際はマンションと迷いました。

結果、一戸建てを購入しましたがそれまでの経験で得られた情報を

お知らせしますのでご検討の材料にしてください。

 

意外と住宅営業をしているものの中にはマンションを買った者が多い。

 

という事実があります。

プロのくせに裏切りだといわれそうですがそれにも特殊な事情があります。

その話は後程お話しします。

 

ではどのように判断していくか案内していきます。

購入予算と支払面

同じ地域でもマンションのほうが安く、より便利なところに住める。

と思ってらっしゃるかたが多いです。

例えばマンションと一戸建ては金額にして

一戸建て  4000万円

マンション 3500万円

くらいのイメージをお持ちではないでしょうか?

これをベースに比較してみましょう。

この金額だけを比較すれば住宅ローン借入金利が1.8%とすると

 

35年ローン 金利1.8%=3,210円/100万円当たり月 とすると

 

一戸建て  128,400円/月

マンション 112,350円/月

 

あえてボーナス加算額はいれてません。

ここまでだと支払はマンションのほうがいいんじゃないと思うかもしれません。

しかし、マンションには共用部分があるため、

管理費、修繕積立金が必要になってきます。これが結構な金額します。

部屋の広さによって負担額が変わりますが、

地方都市の利便性の高いエリアなら管理費10,000円/月

修繕積立金7,000円/月というとこでしょうか。

そして、マンションだとここに駐車場代が加算されます。

敷地内機械式駐車場で10,000円~というとこでしょう。

さてこれを合計してみると、一戸建てのメンテナンス費用は

積み立てなくてもいいのですが、ここは公正を期して

10年に1回外壁や屋根のメンテナンス費用が120万かかると想定して

月額10,000円とします。

すると

 

一戸建て 128,400円+10,000円+ なし   + 無料 = 138,400円

   (住宅ローン)(修繕費) (管理費)  (駐車場代)

マンション112,350円+7,000円  +10,000円  +10,000円= 139,350円

 

このような計算が見えてきます。駐車場2台ならさらにマンションの負担は増えます。

 

マンションだったら安上がりということではないし、

一戸建ては手が届かないというわけではないのです。

 

教訓:毎月の支払いベースで考えるとマンションも一戸建ても変わらない。

 

セキュリテイ、環境

次にセキュリティ面です。

これはやはりマンションのほうが上であるといえます。

元々上階では外部から侵入しにくいだけでなく

防犯カメラやオートロック

管理人常駐や警備会社との提携など一戸建てを圧倒します。

 

じゃあ一戸建ては自己防衛だけで手立てはないのかというと

そうでもないです。

 

セコムのホームセキュリテイってあるじゃないですか

豪邸の玄関に貼ってあるあれです。

 

あれはセレブの皆さんしか使えないお高ーいサービスだと思ってませんか。

窓のセンサー、煙センサー、非常ボタンなどの基本的な防犯機器を

レンタルしても月額5,900円ほどで利用できます。

 

防犯意識の高い方なら十分お安いと感じていただけることと思います。

単純比較はできませんが管理費を払う分、また高層階の安心で

マンションに分があるといえます。

ちなみにアンディ家ではもともと一戸建てで育ったことから

セキュリティの意識は低いです。

夏は1階の寝室ながら窓をあけて網戸だけの状態で寝てます。

 

次に環境面ですが

やはり一戸建てよりも同じ価格ならワンランク、ツーランク上の

利便性のたかい場所が選べます。

 

駅のビルと繋がっている建物などは資産価値も高いし利便設備は

ないものがないといっても過言ではないでしょう。

しかしこれも予算あっての話。

そのような物件は値段も近隣相場と比べてかなりお高めです。

 

予算を決めて探してみたときに土地の広さに大きく左右される面がありますが

駅から徒歩圏内、病院、学校、スーパー、コンビニを近くに備えた同じ町内の

建売住宅の支払いとマンションの支払いが上の項の方法で比較すると

ほぼ変わらないかマンションが上であることがおおいです。

アンディの住まいもスーパー徒歩3分、少、中学校徒歩10分、病院徒歩1分

最寄りの駅まで徒歩15分、バス停徒歩3分、高速の入り口車で2分の位置にありますが

近所のマンションと比較したときに駐車場2台、管理費、共益費、修繕積立金

含めた支払いがマンションが上だったことから一戸建てにターゲットを絞りました。

 

それでもハウスメーカーの社員たちがマンションを購入する理由を

挙げていきます。

 

①朝早く夜は公共交通機関で帰れないことが多い。

②仕事で飲み事が多く、早く仕事が終わると繁華街に出かけ結局公共交通機関がない。

 

結局職場の近くに住んでいないと睡眠時間確保の点でも、タクシー代の負担も馬鹿にならないので少しでも職場に近いところになるということです。

こんな方々はオフィス街のできるだけ近くに住みたいでしょうからマンション1択

になるのでしょう。

 

その他共通するそれぞれのリスク

家づくりを初めて分かったこと住宅営業を通じてわかったことで

不動産選びで重要なことをまとめておきます。

①大型のマンション、分譲地は絶対に避ける。

 営業マンは売りやすいのでやたらと勧めてきます。

メリットは同じ世代が多く、所得レベルも同程度で

新しくそこに住む人が多いので近所付き合いや

子育ての面で便利だと言われています。

しかし、将来的にはそのような場所がどのようになるかご存知ですか?

想像もつきませんよね。

実はすでに昭和期の高度成長時代に持ち家政策の時代にできた

大型分譲地や、払い下げの大型公団物件などで起こってることですが

老人ばかりの街になっているのです。

家を購入した親たちの世代は子育てを終えて夫婦2人になりました。

若い世代は親元を離れ周りも老人ばかり、そんな街だから近くの商店もふるく、

近所にできた大型ショッピングセンターの影響で

その商店さえ潰れていきます。その結果住まいから10分ほど移動しないと

病院に行くのもままならない、しかもその10分の移動が負担が大きい年代です。

そうすると、家も広いばかりで手入れが大変なので売却しようとなります。

 

前置きが長くなりましたが、言いたいことは同じ世代が多い場所は

不動産を売却しようという時期がみんな同じになるということです。

まだわかりませんか?みんなが売却を考えたら需要と供給のバランスが

崩れます、しかも老人ばかりの住宅地人気あると思いますか。

ここまで言えばわかりますよね。

 

資産価値がめちゃくちゃ落ちるってことです。

 

大型の開発地は元々将来性や山を切り開くなどの開発費を含め割高になっています

買ったときは地価は高いけど将来は暴落が目に見えているのです。

マンションはもっと悲惨で

間取りが同じ物件が不動産情報にあふれるわけです。

比較の仕様がなく他より安くしないと売れないのです。

大型物件は規模が大きい分広告費をかけてイメージがいいですが

将来はこんな未来が待っているとはだれも教えてくれません。

 

あとマンションでも一戸建てでも共通して言えるのは将来的に渡って

日照が確保できるのか、見下ろされるような位置に大きな建物ができないか

気にして選んでください。

 

私の友人はマンション購入して向かいの土地が工場だったので視界を遮らず

眺望が自慢でしたが2年後工場の閉鎖で大規模マンションができて視界も

日照も、眺望も全部かわってしまいました。

 

場所を選ぶときは東側と南側になにがあるか、用途地域はなにでどれくらいの

高さの建物が建てれれるか確認しておきましょう。

 

教訓:今の環境も大事だが未来のことを予想することはもっと大事です。

失敗しない商談の進め方②

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こんにちは元住宅営業マンのアンディです。

 

本日は昨日の続きです。

 

 

3社に絞ってからが本番

3社に絞り込まれたらここからは担当者を決めて密に

話を進めましょう。

 

せっかく3社に絞り込んだのに

営業マンが頼りないだとか、フィーリングが合わないことがあります。

そのような場合は迷わず担当変更を申し出ましょう。

結婚や出産と同じレベルの人生のイベントなのに

気に入らないパートナーを選ぶ必要はありません。

気が引けるかもしれませんが変更ができなくなる前に代わってくださいと

伝えてください。

意外とすんなり受け入れてもらえます。

また、相手の会社も

 

お客様を失いたくないので優秀な営業をつけてくれます

 

フラれた営業マンは当然ショックですし私自身もそのような経験をしましたが

その悔しさをバネにして成長しました。

もしものときはお互いのためにバッサリ行ってください。

 

教訓:不安に感じる営業マンは早いうちに変更してもらおう。

 

 

プランニングの前に予算を固めよう

これから具体的に設計士が入って図面を引いていきますが

同時に予算を固める作業をしていきます。

具体的に計画を進める段階で営業マンが

 

住宅ローンの事前審査をしましょうと言ってきますので

素直にお願いしましょう。

 

まだ本決まりになったわけでないし

会社もそこに決めたわけではないと

購入者様はなかなか首を縦に振ってくれませんが

 

予算の裏付けがないまま話を進めて

いよいよ真剣になったときに借り入れ出来ないことが分かるのは

非常にダメージが大きいです。

ローンの審査をした会社でないと借り入れできないわけではないので

どこか1社に依頼しておけば予算の裏付けがあることで

自分自身も真剣になれるし、営業マンも安心して提案ができるのです。

 

教訓:住宅ローンの審査は早いほうがいい

 

あと自己資金がゼロでは話になりませんが貯まるのを待って時期を

逃すよりは、まず用意できる金額を営業マンに相談しましょう。

住宅の本なんかでは購入額の2割自己資金が必要とでてますが

相談すればなんとかしてくれます。

 

教訓:自己資金が少ない場合まずは営業マンに相談

   意外と何とかなることが多い。

 

 

それぞれの両親に家づくりをすることを伝えておこう

結構自分たちの家づくりなんだからと両親に報告せず話をすすめて

契約してからモメることが多々ありました。

親には親なりの将来設計がありその中に自身の子供に面倒をみてもらおうと

2世帯住宅を検討していたり、将来は土地を子供に託して

自分たちはグループホームや老人ホームに入ろうと考えている

こともあります。

そんな親なりの(勝手な)思いを無視して家づくりの話を進めたと

モメテしまうわけです。

 

一方で早く親に相談することでいいこともあります。

資金援助です。

親たちも大事な子供たちが一生の買い物をするわけですから

子供が家を考えるまでに成長してくれたと喜んでくれるわけです。

私が住宅営業していた時も、結構な確率で援助がでてました。

 

親たちが援助を申し出てくれるなら有難く受けましょう。

 

上手く予算を増やすことができたら建物の仕様や

設備に廻しましょう。

 

教訓:親は資金援助してくれる可能性が高い

   早めに相談するのが親孝行になる。

 

いよいよプランニングです。

自分で設計図を作ってこんな感じで図面描いて。

という方がいらっしゃいますが、それでは購入者側の

家づくりの意図や希望が伝わりません

土地にあったもの、また家族の構成に合ったものを

まっさらなところからプロに提案してもらうのが一番です。

 

まずは家族の意見をまとめた要望書を作りましょう。

最低でも記入してほしいのは以下の内容です。

 

①家族構成(お子様がいれば性別年齢も、

      将来の同居などがあれば未来の計画を記入)

②希望の部屋数(LDK、和室、主寝室、子供部屋×2、トイレ×2、

        浴室脱衣所。といった書き方で)

③出来れば欲しい空間の希望(優先順位をつけて

     優先度①主寝室ウォークインクローゼット、優先度②家事室

     優先度③書斎・・・といった書き方で)

④その他希望(リビング階段にしたい。和室とリビングは続き間で。

       2階共用スペースに子供の学習空間が欲しいなど)

 

 書式は決まっていないのでとにかく

 

プランニングは設計士に想いを伝えるのことが大事です。

 

 

作り方は 「家づくり 要望書」で検索してみてください。

 

それを基に各社の設計士にプランを作ってもらいます。

各社設計士が思いを込めて作ったプランですので

それぞれに理由があります。しっかり理由を聞きましょう。

きっと新たな考え方が見つかったり、家づくりにに対しての

将来が見えてくるはずです。

 

初回から提出されたプランをむやみに他社に見せたり、

3社中A社のプランが良かったのでA社のプランで

各社見積もりしてください。

というケースがよくありました。

当然各社対応しますが、設計士との信頼関係を崩すことになるので

お薦めできません。

 

まずは各社の提案力、設計士の技量を計るためそれぞれのオリジナル

で比較していきましょう。

 

見積り前のプランの商談は3回です。

 

フツーそれくらいでまとまります。

まとまらないのは設計士がヘタクソか要望に無理があるかの

どちらかです。

詳細の打ち合わせは1社に決めてからで十分です。

 

見積書提示~契約に至るまで

プランが決まればいよいよ見積もりです。

ここまでくると契約まであとわずか

気を抜かないように参りましょう。

ここで重要になるのは

希望の仕様や設備をしっかり見積書に入れておくということです。

 

オール電化

耐久性の高い外壁

高性能サッシ

床暖房

食洗機   など

 

全ての希望を入れて見積もりを出してもらうことは

このあとどれだけ値引きやサービスを引き出すかに繋がります。

ここまでくると営業マンが考えて入りことは

 

今月の契約客になってもらおう。と思っています。

 

見積りに入ると会社が契約見込み客としてリストに入れていますので

何が何でも月内の契約客になってもらおうと動きます。

ここまでで、プランがまとまっていない、仕様設備の要望が決まっていない

などどうしても決めきれない要素が残っているなら

見積もりはストップしたほうがいいです。

 

見積もりをだしてもらう以上は

購入者側も月内に結論を出す覚悟で挑まないといけない。

 

曖昧なまま見積りもらったら断っても断っても各社から最後のお願いが

入って突然の電話や訪問やらで面倒なことになるのがオチです。

 

一方できちんと納得して見積もりを依頼したのであれば月の3週目に見積もり提示してもらいましょう。最終週ですと土壇場での値引き交渉を引き出せないままになります。

社に持ち帰って検討しますというところまで値引き、サービスを目いっぱい

引き出しましょう。

ただ平日に時間的余裕があれば月末ギリギリまで結論を先延ばしにすれば

ウルトラCの値引きを引き出せることでしょう。

金額の交渉は限界があるので、

最後のもう一息の交渉はモノをおねだりしましょう。

例えば、エアコン2台付けてもらう

食洗機を付けてもらう、洗面台をカウンタータイプにする

などです。

とにかく月末が締日ですので思いっきり足元を見て交渉してください。

 

教訓:月末に向けて最大限の値引き、サービスを獲得しよう

 

ここで3社の中から1社に絞られます

真剣に向き合った。家族ぐるみで家づくりの想いを

共有しながら話し合ってきた間柄なので

どの担当者にも情がわきます。

その中で心を鬼にして一社に絞ります。

残りの2社は多くの時間と労力を費やして何も残らないわけです。

せめてその2社にもどうして選ばれなかったのか

教えてあげてくださいそうすれば彼らにも経験が残ります。

是非その後を気持ちよく進めるためにも

断るときはきっぱりと。

 

そして気持ちよく契約の日を迎えましょう。